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新作フレグランスのキーワードは「物語」「少女」「花」

雨続きで気温も低く、びっくりしますね。
台風も直撃は避けられたようですが、皆様どうぞ安全にあたたかくお過ごしください。

さて、来月のグループ展で発表するFORTINBRASの新作フレグランスについて、以前の記事でも少しだけ書いたのですが、今日は少し詳しくお話させてください。

2020年のはじめ、私は何となく、「今年はFORTINBRASの原点回帰になるようなテーマで新作を作りたいなぁ」と思っていました。
FORTINBRASは「貴方が主人公になれる香りを届けます。」をブランドコンセプトとしています。
誰もが自分の物語の主人公であり、その物語に寄り添う香りを作りたいという想いからこのようなコンセプトになっています。
ということで、新作フレグランスのテーマは「物語」をキーワードのひとつに決めました。

「では、どんな物語の香りにしよう?」と考えたときに、初めて作ったオリジナルフレグランス「PINK COMPLEX」シリーズも種・蕾・花になぞらえた作品だったし、元々フローラルノートの香りも大好きなので、様々な花の香りを作りたいな、と考えました。

「花」と「物語」といえば…
そう、以前も書いた通り大正時代の少女小説の金字塔とも言われた吉屋信子著「花物語」
短編から中編の小説が集められた小説集で、それぞれの花にまつわる小説がおさめられています。
薔薇、ひまわり、梅といった現代の私たちにとっても馴染み深い花は勿論ですが、「心の花」「燃ゆる花」といった抽象的な花を描いた作品もあります。
花にまつわる小説、というのは何となくイメージ出来ても、少女小説というのはイメージしにくいという方も少なくないかもしれません。
その名の通り少女が主人公の小説なのですが、少女同士の友情がメインで描かれることが多いです。
現代で言うと、「マリア様がみてる」をイメージしていただくと少しわかりやすいでしょうか。
そんな「花物語」のように、ひとつのお花とひとりの少女を描いた物語を香りで表現したいと考えました。

「花物語」には登場しない三種の花の香りをメインにした三種類のフレグランスが、2020年fragrance FORTINBRASの新作です。

タイトルは、「Flora - 花の女神 - 」
花と少女の物語を表現したフレグランスはそれぞれ全く雰囲気の異なる香りです。

どうぞ、お楽しみ!
皆さまのお越しをお待ちしております。

Fragrance Salon Ablxs主催
Perfume Artist 調香クラス 合同展vol.3
「Re-member」

2020/11/20(金)-23(月・祝)
14時-20時(最終日のみ18時まで)
高円寺LECURIO

サポートいただいた金額は新たな香料の購入など、今後も幅広い香りを生み出す為に活用させていただきます。 どうぞよろしくお願いいたします。