意外と知らないミイラの不思議!(3)日本・ヨーロッパ・その他の地域編
皆さんこんばんはForte×Pythonのタケハナです!
今回で最後のミイラのお話になります
今まで世界各地のミイラについて色々と話させていただきました
今回も今までとは違ったミイラについて話させていただきたいと思います
過去二回ミイラの話をしてきたので見忘れてしまったよという方は下のリンクから見てください
日本のミイラ
日本にはミイラは無関係だと思っている人もいるかもしれません
私もそのうちの一人でした笑
ですが、実際には日本にもミイラは存在していてその数は一つや二つだけではありません
実際にどのようなミイラがあるのでしょうか?
日本でミイラとされるものはほとんどが即身仏と呼ばれています
即身仏とは
水谷豊さんが主演を務めている「相棒」などでも取り扱われたことのあるものです。しかし、皆さんが全員「相棒」を見ているわけではありませんので説明していくと・・・・・
即身仏は日本仏教の一部で行われていた修行の一つの過程で生まれます
具体的には僧侶が地面に穴を掘り、空気の確保のために竹などで穴と外の空気を繋ぎます。僧侶はその穴の中で読経をしながら鈴を鳴らし、死ぬまでこれを続けます。その後、死んでいくことで最終的にミイラ化したものを即身仏と言います
この修業は死大変な苦行であり、途中で断念したものも多数存在します。湿潤温暖な気候の日本では死体を腐敗から防ぐのはとても難しく、腐敗してミイラになれなかったものも多く存在しています。
そのため、即身仏として現存しているためには遺体の置かれた環境と関係者による遺体の発掘の時期が適切であること、発掘後の保存状態が良好であることが必要不可欠となります
このように考えてみると日本で現存している即身仏はとても貴重なものです
ヨーロッパのミイラ
・不朽体
ヨーロッパではミイラのことを「不朽体」と呼んでいます。不朽体は聖人の遺体のことであり、聖人は来世の光栄体(聖書では「朽ちない身体」)同様、現在における身体も神の恩寵によって不朽のものとされたと捉えてこのように呼ばれているそうです。
その中でも有名なのがベルナデットの不朽体です
彼女は病気を治すという「ルルドの泉」を聖母マリアから授かったことでも知られています。1879年に35歳で亡くなりましたが、遺体は当時のままの状態で美しいままです。
防腐剤などをしっかりと施しているためと考えられます
画像だけでも生きているように見えますね
詳しくは以下のリンクで確認してください
・世界一美しいミイラ
https://spaicy.jp/rosalia-lombardoより引用
この生きているように見える少女は実は死んでいて当時の状態のままきれいに保存されています。彼女の名はロザリオ・ロンバルドといい、二歳の時に死んでしまいました。
彼女がミイラになった理由は父親マリオ・ロンバルドが彼女の魂を残したいと願い、ミイラ化することを希望したためです。
ミイラにすることは宗教だけが理由ではないのですね
彼女のミイラはミイラとしては珍しく内臓などの臓器はそのままにしたにもかかわらず、きれいな状態を保っているところです
彼女のミイラは現在イタリアの都市・パレスモにあるカプチン・フランシスコ修道会で保存されています
興味がある方は一度訪ねてみてはどうでしょうか?
その他の地域のミイラ
ミイラは特定の自然環境によって形成されているものあります
・アイスマン
一度は聞いたことがアイスマン。一体どういったものかというと・・・
アルプス山脈にあるエッツ渓谷の氷河で見つかった、約5300年前の男性のミイラのことを指します。名前は見つかった場所からとって「エッツィ」と命名されました
アイスマンの調査では様々なことがわかりました
しかし、なぜこのようなところで死んだのかは詳しくは分かっておらず、様々な説が唱えられています
調査の結果、瞳、髪は茶色、肌は白色、身長160 cm、体重50 kgなどの基本的なことから骨からのデータにより年齢40代、筋肉質な体格であったことまた、腰椎すべり症による腰痛持ちであった事がわかりました。
ミイラから分かることはたくさんあることにすごく驚きました笑
ミイラになった要因としてはやはり、寒い気候下に置かれていたことで腐敗が防がれたことだと思われます
最後に
ここではお伝え出来なかったミイラも世界にはまだまだたくさんあります
ミイラについて三回の記事を通して話させていただきました
ミイラははるか昔の歴史を現代に残し伝えてきた不思議なものです
私たちは過去の人たちの文化を理解できる重要なものの一つとなっていてとても貴重なものです
皆さんもミイラを見る機会はないと思うので是非国立科学博物館で展示されている『特別展ミイラ 「永遠の命」を求めて』を見てみてください
次回は1980年代にアート界に彗星のごとく出現した「バスキア」に関してです
興味があったら読んでみてください
最後まで読んでいただきありがとうございました
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