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塾講は本当に儲かるの?

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みなさん、こんばんは!Forte×Pythonです!


大学生になると、アルバイトを始める方が多いかと思われます。バイトには様々な種類があり、飲食店やカラオケ、単発や派遣など様々な業種がありますが、今回はその中でも時給が高いとよく言われている「塾講」についてお話ししていきたいと思います。これから塾講を新しく始めようと考えている方や、現時点で高校生で、大学に入学したら塾講をしてみたいと思っている方に少しでも参考になればと思います。


塾講ってどんな仕事?

塾講といわれるバイトは基本的にはその名の通り、塾の講師を務めることになります。主に自分の得意教科や教えられそうな教科を最初の面接時に決め、それらの科目に従って塾の生徒に教科を教えていくことになります。

主な仕事は授業ですが、塾講はそれ以外にも事務作業が結構あります。事務作業の内容は所属組織によって異なりますが、塾生徒の出席確認用紙の記入や、自身の出勤簿、担当生徒の模試・成績結果の記入、長期休暇講習の計画書の作成、1年単位の学習計画表の作成など多岐に渡ります。

また、原則として個別(先生一人に対して、生徒一人ないし二人)か集団(先生一人に対して生徒10人など)で分けられます。

本稿では主に個別の塾講の業務に関して述べていきたいと思います。

塾講のメリットとデメリット

先にデメリットや大変なところから紹介していきたいと思います。

書類作業

先ほども述べた授業以外の書類作業が以外に時間がかかり大変だったりします。

また講師は、基本的に授業の間に生徒の今後一周間分の学習予定表を作成しなければいけません。内容としては、生徒の目標や、前回の宿題の評価、今後の宿題の予定、その日の授業で生徒が得られたものや不安点などです。

基本的には生徒に解説を終えて、問題演習をさせている間に記入することになります。

この学習予定表も慣れるまでの最初の期間、生徒に科目を教えることに精一杯で書く時間がなくなってしまい、授業終了直前に慌ててかくといった羽目になってしまうことがよくあります。

また、これも塾によって異なりますが、個別授業の場合講師1人に対して生徒2人を任されるところが多いです。そうなると、同時に2人に授業をしながら、2人分の学習予定表を書かないといけないので、そのことも考慮して計画的に授業を進めていかないと授業の終盤で大変なめにあいます。

また学習予定表以外の書類(塾生徒の出席確認用紙、自身の出勤簿、担当生徒の模試・成績結果の記入用紙、長期休暇講習の計画書、1年単位の学習計画表)などの作成も結構時間がかかり大変だったりします。当然、これは授業時間中にできないので、授業時間外に作成することになります。

清掃

塾は学校と同じで、授業が時間単位でコマわけされているのですが、最後のコマに入るとその後清掃をする必要があります。これもまた、どこの組織に所属するかで変わってくるのですが、清掃の業務給が発生しないところもあります。机の上の清掃と、教室の床の掃除機清掃、各教室のゴミ箱のゴミをまとめるなどといった雑務ですが、清掃しなければいけない教室が多ければ多いほど時間がかかります。サービス残業扱いになると結構厳しいですね笑。

定時に帰れない、、

以上の授業以外の作業により、定時に帰れない場合が多いです笑。一応、何度も書いておきますが、これも所属組織によって異なります。友人の中にはきちんと定時で帰れるホワイトなところで働いている子もいます。

融通効かない、、

塾講は担当生徒が決まり次第、基本的には固定で入ることになります。そのため、急に用事ができてしまい、その日はお休みしたいと思った場合は代わりに授業を担当してくださる講師を探す必要があります。これがすぐ見つかればいいのですが、他にその教科を教えられる教師がなかなか見つからなかったり、代講を頼もうとしている講師に既に予定があったりした場合は厳しいです。最終的に代講が見つからず、大切な用事を諦めなければいけないこともあります。


次にメリットを紹介していきます。

体力的にはそんな疲れない

飲食店や体をよく使うバイトに比べると、塾講は基本的にずっと座っての作業になるので体力的にはあまり疲れません。

時給が高い

飲食店に比べると時給は少しだけ高いです。特に集団授業を担当する場合は、時給は結構な額になると思われます。

教えるスキルを身につけられる

人にものを教えるのは意外と難しいことです。相手の年齢や知識量、理解能力を考慮して、その人その人に合わせて言葉を変えたり、説明の仕方を変えたりする必要があります。そうしたことを考えながら教えることで、人になにかを伝えたり、説明したりするときの能力が身につきます。

また宿題もどのような宿題を出したら生徒の成績は伸びるのだろうと考える必要があります。生徒の性格に合わせて、適切な量と質の宿題を考えることは、目的を達成するためにはどうしたらいいのかというプロセスを考える思考能力を鍛えることにつながります。

生徒と仲が良くなる

個人的にはこれが一番のメリットかと思います。

授業や休み時間を通して、学校のことや、趣味、好きなアニメやアーティストのことなどを話すことで生徒と徐々に仲良くなります。業務自体は億劫だけど、生徒と会って会話することを楽しみに塾に行くことができるし、担当生徒の成績が上がったときにはその喜びを一緒に味わうことができます。先生が職を続ける一番の要因は、生徒の喜ぶ顔をみるためではないでしょうか。

結局、儲かるんですか?

結論的にいうと、そんな儲かりません。

確かに、他の飲食店に比べると多少時給は高いかもしれませんが、大抵の場合、100円程度の差です。100円の差はでかいと感じるかもしれませんが、塾講はコマ数で時給が発生するので、あまりコマに入れなかったりすると全然稼げないことがあります。となれば、飲食店で長時間で働いた方が普通に塾講よりも稼げます。私の友人の中には、コマがそれほどは入れなくて稼げないからという理由で塾講を辞めた子が何人かいました。

但し、集団の場合は個別と比べて結構時給が高いので稼げるかもしれません。


結論

塾講の業務内容と、メリットとデメリット、稼げるのかどうかをご紹介させて頂きました。これから塾講を始めようと考えている方の参考に少しでもなれば幸いです。

下調べはちゃんとしましょう。私の場合、時給1600円〜と求人サイトに記載されていたので、喜んで申請したところ、それはグループ(集団)の時給とのことで、結局個別に回されて時給も他の飲食店とさほど変わらなくなってしまいました。

皆様がホワイトな塾に行けることを、心よりお祈りします。

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