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手の温度は心の温度

こんにちは、CHIKAです。

先日出版した#自分を最優先にする肌と心の整え方 の心あるご感想をいただきました。業種は全く違うのですが、本質的に繋がっていることがよくわかり、改めて「本質的に大事なこと」というのはどの世界でも同じなのだ、と実感しました。


その方は、桑原朱美さんといって、保健室コーチングマスターという、子供達を教育する方々に向けたコーチングをなさっていて、教員の教師、ともいえるとても温かくて情熱的な方です。

現代に限らず、子供たちの鍵を握るのは「環境」であると私は思います。どんな先生に出会って、どんな友達と一緒にいて、どんな事を感じて過ごしてきたのか、でその後の大人になってからの人生の感じ方も変わると思うのです。もちろん1番のベースは家族だと思いますが、それに付随して、学校生活というのは子供にとっては第二の影響力の強い環境、とも言えるのではないでしょうか。


私自身も、保健室にはお世話になった経験もあり、そして救われた時間でもありました。その時の先生がもし、とても冷たい人だったり、ただ事務的に対処するような先生だったら、きっと当時の私は、もっと孤独を抱えて乗り越えられたかわからないなとも思うのです。それはきっと、社会に対するイメージの始まりでもあるとも私は思います。

その中で、ここで共通するのか!と驚いたところがあります。私が著書の中で書いていた「自分の顔を洗う前に手を洗うこと」についての大事さを書いているのですが、保健室の先生方も、子供たちに触れる前に「大切に扱うよ」という意味でも手を洗って、そして寒い時にはちゃんと手を温めて対応されているというのです。なんて素晴らしいんだろうと思うと同時に、そういう扱われ方をした子供たちは、しあわせだな、とも思いました。何か調子が悪かったり、心が挫けそうな時にいる場所です。そんな時に「温かな手」で扱われたら、きっとそれだけでまず安心するだろうと思うのです。

温かさって、安心に繋がるのです。それは、ちゃんと解剖学的にも明確で、温かい飲み物を飲んだり、温かさを感じると「副交感神経」が優位になる、と言われています。つまりリラックスできる神経が優位になるのです。

そして別のお話で、とある方が、昔エステに行った時に、「冷たい手で触られて熱が奪われていく感覚が嫌だった」というエピソードを知り、とても申し訳ない気持ちと残念な気持ちが生まれたと同時に、そもそも「エステティシャン」自身がそれに気づいていないのは、そういう扱われ方をされてこなかったから、かもしれないし体調管理がうまくできていないことも問題だと感じました。

つまり、エステティシャンといえども、子供時代はあって、そういった感覚を経験してきたのかどうか、が結局は大人になってからの仕事だけでなく、新しく育んでいく家族との触れ合い方にも影響するのだとも思うのです。

私も様々なエステサロンに受けにいくのが好きなので伺いますが、「手の温度」は意外と意識されていない方が多い事に気づきます。経歴20年、と言っている方でもそれはあったりして「なぜ?」と思うのですが、結局ある意味「小さな事」だと思われがちな事にわざわざお伝えしてくださる方が少ないのかもしれません。不快には思いながらもクレームレベルでもない、と言ったような。。熱を奪われていく、と言った表現が本当ぴったりだなと思うのですが、だんだん温かくなっていくので気にならなくなるのもあるのかもしれません。

ですが、最初の触感、とは意外と重要なものです。信頼関係にも繋がる事だと私は思いますし、心からの安心感を提供するのならば、気をつけたいところです。もしも自身が末端冷え症とか元々冷たい事に気づいているのであれば、事前に手を温めておく、など配慮が必要です。もっと言えば、体質改善にプロであれば励んでほしいのです。なぜ冷たいのか、を見つめ直してもらうキッカケにもしてほしいです。

相手側の気持ちになってみる、という事は絶対に忘れてはならない事ですし、特にリラクゼーションを提供するサービスなら尚更です。相手はある意味「丸裸状態」であり「すっぴん」なわけです。安心して委ねる準備をしてくださっているわけです。だから「どうぞごゆっくりなさっていってくださいね」という意味も込めて、温かな手と心で最初に触れて差し上げてほしいと願います。

手の温度は、元々温かいなら良いのですが、そうではないのであれば心遣いがとても重要です。それに元々温かいという事は、「健康状態が良い」とも言えます。ちゃんとした体制でお迎えしている事は、美や健康を育むものとして大切なことのように思います。

そしてそういった感覚を子供の頃から体験しておくことの大切さを、私はまた別の世界から知ることができました。ひとりでも多くの子供達がその大切さを体感し、そしてまた次の世代へと繋いでいっていただけたら嬉しいなと思います。








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