「レンズ補正」でつくるワープのトランジション
こんにちは、今月からFork動画部の活動の一環としてnoteを書くことになりました。
私自身、脱初心者を目指してまだまだ勉強中ですが、同じく勉強中の誰かの制作のヒントになればという思いで発信していきます…!
今回は、視界が歪んでワープするようなトランジションを紹介します。
使用するのはAE標準エフェクトの「レンズ補正」です。
次のシーンにぐっと引き込まれるようなインパクトのあるトランジションですが、案外簡単につくれてしまいます。
レンズ補正とは?
レンズ補正は、その名の通りカメラのレンズによるゆがみを補正したり、反対に魚眼レンズのようにゆがませることができるエフェクトです。
〈視界〉の数値を変化させることで歪みの度合いを調整します。
〈レンズディストーションを反転〉にチェックを入れると、外側に引っ張られるような湾曲になります。
ワープするトランジションでは、この〈レンズディストーションを反転〉を使って〈視界〉の数値を極端に変化させることで作成します。
つくりかた
① トランジションの前後2画面を用意し、タイムラインに並べる
今回は4色グラデーションをアニメーションさせたレイヤーを遷移前、グラデー背景にFORKロゴをおいたものを遷移後に用意しました。
② 調整レイヤーを一番上に追加
コンポジションパネルの何もないところを右クリック>新規>調整レイヤー
③ エフェクト>レンズ補正を適用し、ディストーションを反転にチェック
④〈視界〉の数値を調整してキーフレームを打つ
今回はワープの1.5秒前で0、切り替わりのタイミングで170、その10フレーム後で再び0にしました。
⑤ お好みでイージングをかける
キーフレームを選択してF9でイージーイーズをかけ、速度グラフを調整して緩急をつけます。
完成!
これを応用してつくったのがこちら。
ワープのタイミングで、CC particle worldの星にエコーをかけたものとレンズフレアを追加して、宇宙っぽさを出しています。
(@4009_design, #fork動画部でアウトプット発信中です。Chek it out!)
ここからは余談ですが、上の作品は『世界史を大きく変えた植物』(稲垣 栄洋)という本のトウモロコシの章に着想を得ました。
植物学的な祖先が見当たらなかったり、種子が皮に包まれていて繁殖の術を持たないなど謎の多い植物であるため、「トウモロコシは宇宙からやってきた」なんて言われているそうです。
そんなトウモロコシですが、大航海時代を経てアメリカ大陸から全世界にもたらされ、今や人間が口にするだけでなく家畜の飼料やバイオエタノールなどあらゆるところで消費されてる。もしトウモロコシが宇宙から来たのだとすると、かなり地球を侵略できていると言えそうですね…
世界史や「ものの起源」的な話が好きな方、とても面白いのでおすすめです!(kindle unlimitedに入ってる方は0円です)
今回は以上です。読んでいただきありがとうございました!
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