新型ウイルスが米国で感染者。2003年のSARS蔓延でドル円はどうなった?

先日、中国の武漢という町で新型ウイルス感染者(新型コロナウイルスという名称です)が発見されました。日本にも神奈川在住の中国籍の方、という報道もありましたが今朝(1月22日)米国のシアトル市でも初の患者が出たという報道に株価も反応。上値が重い状態が続き154ドルで引けました。

大局を見ると調整局面ですが、この新型ウイルス、今後どのように市場に影響があるのか考えてみました。

2002年11月にSARS感染者が死亡したニュースが駆け巡ってから、ドル円がどうなったのか、という視点で1年間のチャートを振り借りました。

こちらをご覧ください。

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ドル円・月足レベルのチャートでございます。

ざっくりではありますが2002年11月から2003年12月までの1年間の動きです。ご覧の通り2002年1月から下落トレンド。11月はいったんの戻りからの下落で二番底を付ける動きでなんと13.35%も下落しています。124円台から108円台の円高基調。

この時期の株価は日経最安7607円を付けた2003年4月から上昇反発をし、その年の12月には10676円の大台に復活。この年はソニーショック、堀江さんのライブドアの台頭、ヤフーの東証一部上場など経済界はネタ満載で活気がありました。

SARS問題が勃発し1年で13%も下落したということ「安全資産である円を買う」動きに拍車がかかったってことですよね。

今回の「新型・ウイルス」も現在その発症元や原因が特定できていませんが、2003年と明らかに違うのはテクノロジーの進化や衛生面の向上など、良いことばかりではあるので、早い段階でアンダーコントロールになるのでは?と考えています。

市場に身を置く人間としては、過去検証は欠かせません。ウイルス系のパンデミックなど混乱が生じるほど蔓延してしまう、今後死傷者が増えるとなった場合、投資家の行動としては?というシナリオを考えながら向き合うべきではないかと思います。

もちろん、感染者が増えることは望んではいませんし、早急に問題解決してほしいところです。しかし今のご時世何があるかわかりませんからね。

いろんな意味で準備をして身構えておきましょう。

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