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首都圏で学校配置型のスクールソーシャルワーカー(SSW)の仕事と、子ども若者の居場所づ…

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首都圏で学校配置型のスクールソーシャルワーカー(SSW)の仕事と、子ども若者の居場所づくりをしています。つかみどころのない「現場」感覚を少しでも形にするために。

最近の記事

援助者が「愚痴を吐く」ことの意義

1、「愚痴を吐いてたった建設的じゃない」先日、地域のスクールソーシャルワーカーどうしの集まりがあって、帰りに日頃の愚痴を共有しあった。学校での扱われ方の軽さだとか、体制のおかしさだとか、待遇の低さだとか、都合よく活用されてしまったことだとか、自分の見立ては全然尊重されないのに、カウンセラーが言えばいとも簡単に通ってしまったこととか。そして、そういうもろもろが誰にもわかってもらえないこと、ひとり抱えながら毎日家に帰っていることだとか。 この日は学期に一回の連絡会があった。その地

    • 「つなぐ」なら「つながり続ける」覚悟を

      1、制度から排除される子ども家庭スクールソーシャルワーカーという仕事をしていて、心底感じるのは、既存の制度や仕組みに当てはまらないような困難を抱える人たちが、この社会に、いかに多くいるかということです。明らかに生活が苦しかったり、不安定な家庭状況のなかで暮らしているにもかかわらず、どの機関にもつながっていないということが多くあります。特に義務教育が終わった後の子どもたちは、それまであった支援のネットワークが一気に薄くなってしまいます。そのため、たとえば長らく不登校をしていた子

    援助者が「愚痴を吐く」ことの意義