犬がうんちを食べる理由
私のワンちゃんがウンチを食べるのは病気ですか？
なぜ、犬はウンチを食べちゃうの？？
汚〜い。。。と思いますよね。。
理由はいくつかあります。
犬がウンチを食べるこの行動の科学的名称は「コプロファジア」と呼ばれ、通常、猫ではほとんどこういった行動はないのですが、ほとんどが犬です。
犬がウンチを食べるのは、体が消化過程で何か不足しているか、バランスが崩れていることを示していることがあります。例えば、膵臓が十分なインスリンや他の必要な酵素を生成していない場合、または腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが正常でない場合などです。これらは体内での栄養素の吸収や健康状態に影響を与える可能性があるため、犬がウンチを食べるという行動に出ることがあります。この行動は、体が何らかの方法でこれらの不足や不均衡を補おうとしているサインと考えられます。
犬がウンチを食べるのはそれが美味しいと思っているからではなく、むしろ彼らの体が糞に含まれる何かを摂取するように促しているからです。それは彼らの食事から欠けているかもしれない何かです。
特に、ドライフードを主食としている犬にこの行動が多く見られるとされています。ドライフードは犬にとって生物学的に最適ではなく、消化酵素の慢性的な不足を引き起こす可能性があります。消化酵素は食物を分解し、栄養素を吸収するのに重要です。
他の動物のウンチにはこれらの消化酵素が豊富に含まれているため、消化酵素が不足している犬は、これらの酵素を補うために他の動物のウンチを食べることがあります。つまり、犬は自分の食事に足りない栄養素や酵素を補うために、本能的に他の動物のウンチを食べる行動をとることがあるのです。
実際、ウサギのウンチは、酵素だけでなくBビタミンも豊富に含んでいるため、機会があれば多くの犬が喜んでウサギのウンチを食べます。
ほとんどのウンチを食べる犬は、新鮮なウンチ（2日以内のもの）に自分たちを制限しています。これは、消化酵素に加えて、腸内の有益な菌を再生するために必要な高レベルの微生物も含まれているためでしょう。
特に犬小屋の状況にある犬の中には、不安やストレスを感じているためにウンチを食べることがあります。また、不適切な排泄行為で罰を受けた犬は、排泄自体が悪いことだと自分自身を納得させることがあり、その証拠を隠すためにそれを食べることもあるとの研究結果もあります。
コプロファジアは、パピーミル（子犬工場）での犬にもあります。空腹の状態が続く子犬、早すぎる断乳を経験した子犬、他の子犬と食べ物をめぐって争う子犬、または何週間も小さなクレートの中で肉体的・精神的な刺激を受けずに過ごさせられる子犬は、習慣的なウンチ食い犬になるリスクが高くなります。。
これは我が家で年長の犬のKAIが生前の頃、KAIのウンチを食べる他の犬がいました。他にも犬がいるんですが、特にKAIのウンチを好んで、下っ端の犬たちが食べてました。この行動は”アルファドッグのウンチ”を食べることで、自分が少しアルファドッグに近づけるみたいな感じらしいです。
ここでこれらの習慣をやめさせる５つのヒントです。
１人間が食べられる品質の（できれば加工されていない）タンパク質を含む栄養バランスの良い食事を与えることをお勧めします。さらに、プロバイオティクス（善玉菌）や消化酵素のサプリメントを食事に加えることで、犬が庭や猫のトイレボックスなどで、自然に存在する酵素を求めて不衛生なものを食べる衝動を減らすことができます。また、ホメオスタシス土壌微生物（土壌に自然に存在する微生物の一種）を使用することも、この問題を改善するのに効果的であると経験上わかっています。
２ ウンチをしたらすぐに拾う。
３ もし犬が猫のトイレボックスの中のものを好む場合は、犬が届かない家の場所にボックスを置くか、犬が入れないようなトイレボックスを購入するか自作することを検討してください。
また、猫の食事を改善し、食事時に消化酵素とプロバイオティクスを加えることで、猫のウンチを犬が食べなくなる可能性もあります。
４ 脳を刺激するおもちゃで遊ばせてあげるようにしてください。また、十分に運動させることも大切です。退屈して運動不足の犬は、十分な運動や精神的な刺激を受けている犬よりも、はるかに奇妙な行動や習慣を発達させる傾向があります。
５ 市販されているコプロファジア防止製品を試してみることを検討してください。モノナトリウムグルタミン酸（MSG）を含まない非毒性の製品を選ぶようにしてください。
もし犬のこのような行動が改善しない、または悪化する場合、その原因が医学的な問題でないか確認するために獣医師に相談することを勧めています。また、犬のこの不快な習慣を止めるためにあらゆる手段を試しても効果がなかった飼い主にとって、マイクロバイオーム（腸内細菌群）を修復する治療が効果的である可能性があると述べています。この治療は、犬の腸内の健康を改善することで、糞を食べる行動を減らすのに役立つかもしれません。
ウンチを食べる犬のリサーチ
カリフォルニア大学（UC）デイビスの研究者たちは、犬のコプロファジアについて詳しく知るために、1,500人のペットオーナーを対象にインターネット調査を実施しました。調査結果は以下の通りです。
１ 16%の犬が頻繁に糞を食べ、85%が他の犬の糞を食べます。
２ 去勢されていない雄犬は、去勢されたどちらの性別の犬よりも糞を食べることが少ないです。。
３ 糞を食べる犬は、他の犬と一緒に住んでいることが多く、また食欲旺盛です。
４ ボーダーコリーやシェルティの40%が糞食いをする犬であり、プードルは糞食いをすると報告されていない。
５ 90%の糞は、出されてから2日以内に食べられていました。
研究者たちはまた、食品添加物が抑止効果を持つのは0%から2%の時間だけであり、罰も効果的ではないことを発見しました。電気ショックの首輪やクリッカートレーニングのような報酬ベースの強化も効果がありませんでした。UCデイビスのチームは、最善の解決策は犬の監視と後始末をすることであると結論付けました。
資料提供
https://mercola.fileburst.com/PDF/HealthyPets/CoprophagiaStudy.pdf?ref=barkandwhiskers.com
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