フォレスト出版編集部の寺崎です。
今日は、いまいちネタがないので、これまで自分が担当した書籍のなかから「痺れるパンチライン」を拾ってご紹介したいと思います。
人生にはときに「方便」「嘘」も必要
以前にもnoteで紹介したことがある気がしますが・・・これかな。
ときには「方便(ほうべん)」を用いる」
=真理が人を傷つけることがあるならば
ときには「たくみな方便」も人生には必要。
いきなりなんだ!?と思われるでしょうから、この言葉にまつわるエピソードをご紹介します。
この話は天台宗大僧正の故・荒了寛さんが書かれた『死ぬまで穏やかに過ごす こころの習慣』からのものです。
「色即是空」とは、般若心経に出てくる言葉で、「この世にある一切の物質的なものは、すべて空(くう)である」という意味です。
「何事にも執着するなかれ」という仏教の教えなわけですが、上記エピソードに出てくる娘に先立たれた夫婦にとっては残酷な教えです。
そして、娘を追って自ら死を選んでしまいます。
色即是空はたしかに真理なのかもしれない。けれども、真理が人を傷つけることがあるならば、ときには「たくみな方便」も人生には必要だ・・・と説かれています。
みなさん、多かれ少なかれ、心当たりがあるのではないでしょうか。
これまた、浪曲師・広沢寅造(二代目)の十八番として有名な「清水次郎長伝」で清水次郎長が森の石松に説く「嘘も方便、ところによると宝となる」というパンチラインを思い起こします(誰も知らないか……)。
結局「誰とやるか」がすべて
もうひとつ、痺れるパンチラインをご紹介します。
成功を目論むならば、アイデアよりも、ファイナンスよりも、「誰とやるか」がはるかに重要であることは、人生経験を積めば積むほど痛感するものだ。
これは小野壮彦さんが書かれた『経営×人材の超プロが教える人を選ぶ技術』のまえがきに含まれる一文です。
これ、おそらく40代以降のビジネスパーソンなら、だれもが「たしかに!」と思うのではないでしょうか。
これが本書のまえがき全文です。
おかげさまで発売たちまち6刷、現在2万5000部で売れ行き好調です。今週、東京駅の丸善丸の内本店に行ったら「ビジネス書週間ベストセラー8位」になってました(うれP!)。お買い上げいただいた読者のみなさま、ありがとうございます<(_ _)>
台湾有事に備える1冊
では、最後のパンチライン。
日本に必要なのは、憲法解釈の変更でも、集団的自衛権の行使容認でもありません。敗戦によって失った主権を完全に回復することなのです。
これは苫米地英人博士が書かれた『日本人だけが知らない戦争論』からのパンチライン。
台湾有事が現実的レベルになってきた今、読み返すべき1冊としてぜひともおすすめします。
一説によると、中国が台湾を侵攻した際には日本の自衛隊が参戦せざるをえない状況が刻々と進行しているそうです。
若干時代の古さを感じさせる箇所もあるかと思いますが、「戦争とは何か?」「誰が何の目的で戦争を起こすのか?」の疑問に答えてくれます。