自然への入り口はどこから
いざはんのう森林みらい塾第3回に向かう前日、ふと本屋である本が目についた。「木」…何の捻りもないストイックな題名に、木に対しての思慮深さというかもはや畏敬のような意思を感じて手に取ると、幸田露伴という作家の次女である幸田文が書いた樹木や草木に関する随筆集のようだった。
まず「エゾ松の更新」という章から始まる。静かに見えてドラマチックな森林の世代交代、樹木を観察すると履歴書のようにこの木に何があったのか分かること、森林を歩き樹木と対峙したときの圧倒…。まさに私が森林で目にした