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自己紹介(大学在学中)

自己紹介の続きです。

松平こどもサークル・かのこ主宰の安藤さち子です。

大学時代をふりかえってみます。
(長くなりそう・・・)

1,晴れて一人暮らしのスタート?!

我が子が一人暮らしするようになったら、
経験上2つのことを絶対伝えると思います。
いや、3つかな。

ひとつは、寂しくなったらいつでも帰っておいで、ということ。
もうひとつは、詐欺には気をつけなさい、ということ。
そしてその前に、アパートは大学なり職場から近すぎるのはよくない、の3つです。

千葉県の淑徳大学に進学した私は、
晴れて一人暮らしに突入しました。
大学の正門から歩いて1分のところにある、階下のお寿司屋さんが営むアパートでした。
価格的に、大学生が気軽に食べられるような寿司屋ではなかったです(常連になれてそこの大将や奥さんに可愛がってもらってたら私の暮らしはもっと違ったのかも?!)。
大学の目の前のアパートって、近い以外に全く良いことなかったです。
精神衛生上よくないです。
寄り道、サードプレイスが意識しなければ得られにくいからです。

私の両親は、あたたかい人たちではあるけれど、
どこかさっぱりとしたところがあり、
心配して、いちいち電話とかしてくるタイプでもなかったのです。

大学から帰り、一人でご飯を作って、食べた・・・
食べたら・・・ご馳走様を言う相手がいなかった!
という衝撃の事実に出会いました。
そんなことも想定できていませんでした。
この寂しさを、「寂しい」という感覚で受け止める隙間もないほど切実でした。

まだ仲良しになる友人もできていなかったですし、
いろんな大学生活のレクチャーを受け取ることに必死な日々。
どうなったかと言うと、
タバコを吸い始めました。
お寿司屋さんの横に自販機があったのです。
年齢とか関係なく買えた時代でした。
ご馳走様を言う代わりに一服するように。
思い返すだけでも寂しいですね。

2,理想の福祉探求と荒れる暮らしぶり

福祉を学ぶ素地は、高校3年間の事業所通いでいつの間にか培われていました。
当時は言語化こそできませんでしたが、
海水浴遠足の時、
重度といわれる自閉症の50歳の方を80代のお母さんが送り迎えをされたのを見た時、自助に任せるだけでは明らかに無理があることを感じたものでした。

大学の正門で、車いすの方がチラシを配っていて、受け取りました。
「食事介助ボランティア募集」でした。
その方のお宅へ行って、夕食を作り、一緒に食べて片づけたら帰るという内容でした。
(あとから聞いたのですが、800枚配って一人のボランティアさんに出会えるかどうかなんですって。それも切ない話でした)。

やってみる!って思って4年間ずっと続いたので、これは出会えて本当によかったことの一つでした。
彼らと八丈島に旅行に行ったり、
浅草におでかけしたり、
バザーのお手伝いをしたり、
いろんな経験が積めました。

ただ、京葉線に乗る通勤中の人たちが、車いすの人たちにすごく冷たかったこと、吐き捨てるように「こんな時間に乗るんじゃねーよ!」って言われたことは、いつまで経っても消えません。
今はそんな時代じゃないね、と言えたらいいのですが、
20年経っても大きくは変わらない気がしてしまって、余計に憂いが増します。

3,だまされたっ

ある意味では、ボランティアという経験が現場となり、
キャンパスで学ぶことで、より実感がわき、
学び方としては理想的でした。

けれども、
寂しさ病は克服できておらず、
酒もたばこもたびたびでした。

その日は、黒っぽい服を身にまとい、
何かの用事で千葉駅周辺を歩いていました。
長い髪を垂らしたままの私。

この様相だけでも、格好のカモですよね。

「お姉さん、お姉さん映画好き?」って30代前半くらいの軽いノリで話す男性に声をかけられました。
「はい、好きですけど・・・」と言った具合で応えたら、
軽快なセールストークにやられて
あっという間に、振り込んでいたんですよ!3万くらい。

あり得ないと思うかもしれませんが、
寂しさ病のせいとしか言いようがないです。
正常な判断ができない状態でした。

数か月ほどして、法学の授業で、
教授が「こういう詐欺が流行ってるみたいなんで気をつけてねー」と言われて、
だまされたっ!とそこで初めて気づく始末。

4,バンドサークルに入る

音楽好きはそのまま顕在で、
大学にある3つのバンドサークルのうちの2つに所属することに。
ブランキージェットシティのカバーをめちゃかっこよく歌える先輩や、
リズムの刻みがパワフルでうますぎる同い年の女性ドラマーに出会えたり。
そういう刺激的な側面もありました。

そしてタバコはマルボロだラッキーストライクだ、とバンドマンらしくなり、
徹夜で先輩の家で麻雀したり・・・
暮らしは荒れ放題でした。
寂しいワンルームのアパートにも物を取りに帰ったり、洗濯しに帰るだけ状態。

見た目もバンドマンらしく・・
観光地で、家族連れから、
「親の顔が見てみたいわね」とすれ違いざまに、そんな定型文をなげつけられたこともありました。

頭の中は、理想の福祉像でいっぱいだった私にとっては、
すごく滑稽な出来事でした。
世間は見た目で判断するんだな、
というのもそうですけど、
私の暮らしの荒れっぷりも、また・・・

親しみを感じてもらっても、信頼をなくさないように、
“荒れる暮らしぶり”については、この程度にしておきます。

つづく・・・




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