見出し画像

葉月(はづき) 赤松林は、緑深々。  「いとエモし」


 葉月の語源は、新暦では9月上旬から10月上旬の秋にあたる。

木の葉の紅葉が進み、葉が落ちる月、「葉落ち月(はおちづき)」が略。

また、稲の穂を張る月、すなわち「穂張り月(ほはりづき)」が略されたという説。

初めてガン渡ってくる月であることから「初来月(はつきづき)」を略して「葉月」と呼んだ説などがある。(語源由来辞典)


 8/1 早朝、いきなりのスコールのような豪雨で、まさに天変地異。昨日までの33℃(標高450m)が19℃ になって寒い。

降った雨が地中まで染み込んで、地熱が冷やされた。

 変わったを読んだ。

「いとエモし。」
超訳 日本の美しい文字 koto

サンクチュアリ出版

「無名の新人著者にして初版発行部数 1万 8千部!」

エモい/emoi
心かゆさぶられ、なんとも言えない気持ちになること。
用例/マジエモい

をかし/wokashi
心がゆさぶられ、なんとも言えない気持ちになること。
用例/いとをかし

「いとエモし」の表紙を開けたカバーに印刷されている。

 エモいは「emotional(エモーショナル)」(英語)が由来である日本のスラング(俗語)かつ若者言葉。

「感情が動かされた状態」、「感情が高まって強く訴えかける心の動き」などを意味する。

2016年以降若者の間で「エモい」が使われるようになった要因には、ストレートに感情を表現できず、モヤモヤする若者が増えたことが背景にあると考えられている。

 確か…高校の古典の先生(百人一首を毎日一句づつ覚えさせられた熱心な教師)漢詩を自分のことばに訳して新たに詩を作るよう…宿題だった。

 いとをかし。の感情しか持ち合わせていない世代には本の形態が刺激的でもあった。

kotoさんの古典のことばが、多彩なイラストレーターたちのイラストの上に置かれている。

例えば良寛の歌。

66 宇宙が見える (1から111まで番号がつけられている)

はちすの露 良寛


 読後感想。最後までこの調子が続くと途中、幕内弁当を食べ続けるようで食傷気味になった。


良寛に次のような歌がある。

『淡(あわ)雪の中に顕(た)ちたる三千大千世界(みちほおち)またその中に沫(あわ)雪ぞ降る』


吉野秀雄氏の註
 淡雪の降る中に宇宙があり(顕(あら)われ)、その宇宙の中に沫雪が降る、という主観対客観、心対物、人間対自然の微妙甚深な相関を暗示象徴している、という。

 つまり、消えやすい淡雪の世界という宇宙に、一粒一粒が小宇宙の沫雪が降ってくる。

この広大無辺の大宇宙の中に雪景色という宇宙があり、その中に雪という小宇宙が降ってくる。

そして、それを私という小宇宙が眺めている。すぐ消えてなくなるようなあわ雪の中にも、宇宙はある。

大きな世界観、というか、深い世界観、宇宙観。

 私は雪を見るたびに、いつもこの歌を思い出す。

雨が降る時も、宇宙の中に雨という小宇宙が降り、森の宇宙の中に小宇宙の木々が生えている。

大自然の中で、私もこの大宇宙の中に存在している小宇宙であることを思う。

 この宇宙を創造されたのは神であり、この宇宙にいのちを与えているのも神である。

わたしたちはこの神のいのちの中で生かされている。


 イラストとkotoさんの解説にて良寛さんの新たな世界観を知った。

古典の勉強をしながらかつ、人物像も歩きながら共感していくすがらがとれる。

 しかしながら、本を閉じると1000年前の清少納言さんもネットやスマホしか知らないz世代もおしなべて、持っている感情は変わらないのではないかとも思った。

表現力の違いならばz世代も可能性はあります。

アクションを起こしてみましょ。音でも色でも…kotoさんのように。

102 いろはの「は」
いろは歌

 映画『土を喰らう十二ヶ月』で作家を演じる沢田研二が「いろは歌」を歌う&アトムを鼻歌で歌う。

山奥で暮らす自然の中で流れるジュリーの声は、素晴らしく上手い!役柄などすっ飛んでいく。

土井善晴氏に習う料理を作る沢田研二が、一気に歌手沢田研二に戻った瞬間。聴き込む。

何やら安心感が映画を見ながら流れ不思議な感情…だった。

8/1から8/2   2023年8月は満月が2回ある。


1回目の8月2日はみずがめ座で起こり、アメリカ先住民はチョウザメの豊漁を願って“スタージョンムーン”と呼んでいたそうだ。

そして、8月31日に起こる2回目の満月は“ブルームーン”。


超訳 
帯に記される松尾芭蕉(笈日記/おいにっき)

ずーっと
旅ばっかりしてきてよ。

俺はたぶん死ぬけど

夢の中でも
旅を続けると思うんだ。

楽しみだな。


『旅に病んで
夢は枯野をかけ廻る』

参考文献 31冊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?