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■ 生きていますか?『地球の上に生きる』アリシア・ベイ・ローレル

・「地球の上に生きる」アリシアさんの事

ロサンゼルスの整形外科医である父のポール・カウフマンと彫刻家の母のヴェルナの間に生まれました。

母の影響からボヘミアンな生き方に憧れ、高校を卒業するとヒッチハイクで全米を旅して回り、カリフォルニア北部の漁港オクシデンタルから内陸に16キロメートル入った小さな森の中にあったウィラーズ・ランチというコミューンに辿り着いた。

ウィラーズ・ランチは非暴力主義、人やモノを損なわないという信条とし、当時百人ほどの自由を求める人々が畑を作り、牛や馬を飼って暮らした共同体であり、ヒッピーカルチャーを牽引する存在の1つとして熱狂的に受け入れられた。

そこでの生活から自然の中で生きることの手引き書『地球の上に生きる』(原題:Living On The Earth)を1970年に上梓し、アメリカで多くの読者を生んだ。

・日本では「地球に生きる」と「深町真理子氏」が訳されて草思社から1972年発行されました。すべて手書きです。学生運動の最中わたくしは東京に居ましたが。この本を知って夢中になりました。

それからずいぶん時間が経って先日新しくなったこの本(1985/8/5)を再び手にする機会がありすっかり忘れていた「憧れ」がまた蘇りました。

今では天然生活も市民権を得、特別な事でもなくなりましたが、ヒッピーといえば眉をひそめるほど特別視された時代でした。思えばそれだけ個人の生き方が尊重されたのでしょうか。

・絵本作家のターシャ・テューダーは1915年生まれです。アリシアは30年ほど後に生まれました。

ターシャが日本に紹介されたのはずっと後のことですし、ライフスタイルは似ているようで考え方は違っています。

しかし、自立して没頭した姿は今も変わらず心を捕えます。

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・アリシア・ベイ・ローレル(1949~) はその後何冊か本も出版して現在もお元気です。

「地球の上に生きる」を出版して半世紀になります。考えると全共闘世代も今は好々爺! 歴史を感じます。同時に人の一生のナント短い事でしょう。

あの頃学生は夢中になって自分探しをしました。私もヨーロッパまで「生きる」を探しに行ったのもこの頃です。早い時期に地球の裏側を見てみたかった。

アリシアさんの本のような暮らしを求めていたのではなかった。

この後地球はドンドン住みにくくなりました。汚染が進みました。

スウェーデンの少女グレタさんのような方が出てきて然りです。

賛否両論あっても彼女も意識の高い両親に育てられ自分の考えを何方の前でも述べるのはスウェーデンの教育です。(息子はストックホルムの幼稚園で育ちました)

私は大人になった彼女を見てみたいと思います。


潔癖な世代の主張は大人が出来ないことです。誰にでもそのような時代に周囲の大人に手垢で汚れた常識に諭され感性は摘まれてしまったのではないでしょうか?
あるいは周りと同じように歩いて安心・安全を担保したのではないでしょうか?


原発事故の後、「風の谷のナウシカ」のような少女が出てきて欲しいとネットや信頼できる本で放射能の勉強をしました。

・現在世界中の人はウィルスにおびえて暮らしています。
口々に言われることは異なります。究極100年前と変わらぬ対策しかありません。

ウィルス研究者のできる本を取り寄せて読むと「自分の自身の免疫力を高める」これには正しい食事をとる事。これしかありません。つまり今日明日に薬を飲んで出来るものではないのです。

有名な自然農法の福岡正信氏は一人が一反の田圃で米を作れば日本の食糧危機(自給率37%)はなくなるといわれていました。

アリシアさんが今どのような暮らしをしているのか分かりません。
アリシアさんもターシャもグレタさんも女です。

ノーベル平和賞の最年少者マララさんもやっぱり女です。

女性は柔軟で勇気がありしかも自由です。

・クールダウンする・・・スローダウンする・・・

適切な言葉ではないかもしれません。コロナを機に・・・です。
「地球の上に生きる」もう一度修正してみようか・・・と考えました。

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