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映画「ひまわり」を再考してみる。ロケ地は当時のウクライナでした。
「ひまわり(1970) 」ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニというイタリアの大スターを主演に戦争によって引き裂かれた男女の愛を描いたドラマ。
遥か昔、ソフィア・ローレンとヘンリー・マンシーニ作曲の映画音楽「ひまわり」に魅せられ愛の名作と思っていた。イタリア映画ですが二人の言葉は少なくその表情だけで読み取れる。だからこそ心に残っていた。
福島原発事故に比較的近い当地セシウムの除染の一環でひまわりを植えて種から油を絞って移行係数を調べた。ひまわりの種には移行しない。
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休耕田に種を蒔いて夏を楽しむ粋な計らいも見られるようになった。
那須野が原開拓に貢献した一人、青木周蔵の別邸(国の重要文化財)
手入れされた前庭のひまわりは見頃を迎えています。(画像)
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実は「ひまわり」のロケ地はウクライナだと知りました。
第二次世界大戦大量の戦死した兵士のポケットにひまわりの種を入れて葬った。
その地が50年経って戦地となり現在は兵士がロシアと戦っている。
皮肉な事に、ひまわりの黄色と空のブルーはウクライナの国旗。あるいはスウェーデンの国旗。住んでみたスウェーデン人はこの明るい色の組み合わせが大好きでした。
ラブロマンスではなかった。実は酷い話でした。年数を経て考え方や状況も変わりました。人は何故学習できないのでしょう。
第二次世界大戦に戻ると一緒に戦ったのはイタリアとドイツ。考えてしまった。
ソフィア・ローレンは自ら永遠の俳優だと現在も映画出演を続けている。
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Netflixのドラマ『これからの人生』に出演。ホロコーストを生き延びた女性を熱演した。
年齢を重ねた女性にしか表現できない寛容さを、無造作なシルバーヘアとクールなメイクで後押し。
改めてこの女優の映画を観てみましょう。「ひまわり」は30歳の頃に撮った映画だった。
この度の戦争でも人の数だけ「ひまわり」と同じ悲しみが起こっている。