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■ shadowweaveは平織りです。濃い色(黒に近い)と薄い色(白に近い)を交互に織る(色糸効果)だけ・・・

二色だけで限りなく広がります。になっても効用範囲が広くどなたにでも愛される要素になっています。

糸の順番は白・黒・白・黒・白・黒・黒・白・黒・白・・・・の具合です。日本では古くから「網代織り」というネーミングで着尺などに見られます。

最初はマジックにかかったようで織り始めるとやめられなくなります。最も私の場合10年は楽しい時間が流れ去りました。

手織りは多くの女性が一度はトライしてみたい作業のようです。しかし、百人桁でお教えしても続けている方は一握り・・・好きよりも、道具や環境・時間や経済的ゆとり(余裕)のせいでしょうか・・・

経糸(たていと)はネッ!」と一人づつあるいはまとめてもお教えしても・・・です。非力だったのかも・・・しれません。

もっとも昔々、女性は掃除・洗濯に機械もなく着物は農閑期に機小屋で織ってさらに仕立てていたのですからスーパーウーマンですよね。

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少し前に織った布ですが、時間が経ってもいろいろな表情を見せてくれます。植物染料で染めた糸で織ったものです。植物は全体に色が抑えられています。左端のやや赤みを帯びた色はコアラが食べるユーカリを90分煮て得られます。他は近くの植物(クルミや藍の生葉)です。

機械で織ったものとの違いを分かり易く説明するのは色が自由に選択できることは勿論ですが、お弁当風呂敷を手で織って20年以上持っています。いろいろな理由が考えられますが大切に使って仕舞う事。それに洗濯する度に隣り合った糸が優しく寄り合って布が「フックラ」としてきます。機械で織ったものは薄くなっていきます。これは師も指摘していました。

日本の伝統的な織物も魅力的ですが、北欧の方など布巾やカーテンを常としています。北欧の女性は家族のセーターや手袋など・・・美しく素敵に編み上がります。色の使い方もどなたでも美術学校を出たように上手です。不思議で知りたくて勉強に出かけた時期もありました。眼がブルー色だから?とか・・・空気が水が違うから?

小さい時からそのような家族のものを織る時間と技術を得たいと思っていました。時間は流れて立場はさまざまに変化しても織ることは止められなく続いています。

話は飛びます。この度のstayhomeで世界中の家庭で時間が余ってパンを焼いたりケーキを作ってパン用強力粉やベーキングパウダーが不足しました。スーパーの棚からなくなったのです。素敵な事だと内心喜んでいました。

これを機に少しなぜ急ぐ必要があったのか?なぜ「早くて安くて綺麗なもの」(歩く添加物の阿部司さんの日本のお母さんを嘆く言葉です)ばかりを求めるのか機織りを長くやって来た者が立ち止まって、白夜の国北欧のように一日を一年単位で考えてみては?の提案です。




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