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普通の一日…

「ウェルビーイング(Well-being)」とは、well(よい)とbeing(状態)からなる言葉で、世界保健機関(WHO)によると:

「個人や社会のよい状態。健康と同じように日常生活の一要素であり、社会的、経済的、環境的な状況によって決定される(翻訳)」と紹介されています。


 昭和16年12月8日、太平洋戦争勃発。あの日、日本人は戦争をどう感じ、何を考えたのか?
当日の知識人・著名人の日記、回想録から偽らざる戦争の実感を甦らせる。

解説:武田砂鉄 特別収録:太宰治短編小説『十二月八日』


▪️岡本太郎 30歳
十二月八日の朝,日本が開戦したことを知った。
まさかー私はガク然とした。日本は独伊と同盟を結んでいた。しかしそれは米英などとのさまざまの交渉を有利に展開するためのかけひきであって、強硬なものも結局ポーズだけかと思っていたのに。

もう入隊はきまっている。ああ、間違いなく死ぬんだ。死んでやろう。私ははり裂ける思いで家の外に飛び出した。ふりあおいだ冬空は限りなく青かった。(芸術家)

『岡本太郎誕生 岡本太郎の宇宙2』ちくま学芸文庫


▪️十二月八日 太宰治

 …… どこまで正気なのか,本当に、呆れた主人であります。

太宰の奥さまの生まれたばかりの子どもを案じる気持ちが、女の心情を吐露して印象深い。


 その事
は、LINEから日本のヤフーニュースを見る前に知りました。

 「目覚めると、戦争が始まっていました」ぼんやりこのフレーズがすぐに頭の中を過ぎる。
身内は自身で決断をしました。

 ウクライナ然り…他人事のように寄付金を集め、すぐにやめてしまう日本人に違和感があります。

 第二次世界大戦は、1939年9月1日から1945年8月15日または9月2日まで約6年にわたって続いたドイツ・イタリア・日本などの日独伊三国同盟を中心とする枢軸国陣営と、イギリス・フランス・中華民国・アメリカ・ソビエト連邦などを中心とする連合国陣営との間で戦われた戦争。

この戦争が終わって78年です。
日本人のほとんどが戦争体験のない世代となりましたが、どこで戦争が始まるか分からない。

個人や社会の良い状態は一瞬に変わります。

ブナの紅葉は印象派の絵のようです。

先の戦争で亡くなった方々を悼んでも致し方ありません。戦争はやらない事が一番です。

真に怖い思い、辛い思いをした事がありますか?
生まれて一日も「ウェルビーイング(Well-being)」の中で過ごしたことのない子どもがいる。

 身内を思う日々を過ごす人に「ウェルビーイング(Well-being)」など一刻もありません。祈るだけしか出来ない。

 難民2世が訴える心情を我が事として捉えます。

『ガザ 戦争しか知らないこどもたち』清田明宏

ガザでは、6歳以上のこどもはみな、3回以上の戦争を経験している。

セピア色の吹き寄せ

 本人、そのパートナー、母親、父親それぞれの気持ちはそれぞれだけが知る。
記しておかなければ、と思いながら自身も刻一刻と変化していく。

岡本太郎の「太陽の塔」はいく世代も生きていく。

 秋景色の中、深く沈む気持ちで朝焼けを眺めている。

 一番強風が吹き付ける田圃の畦道の紅葉… 今年も何気なく気がつく人が、その色を楽しむ。
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