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ポーポー(ポポーorアケビガキ)食べてみて・・・葉は染色に

*マンゴーとバナナとパイナップルを足して3で割ったような強い甘い香りがする果物。「森のカスタードクリーム」あるいは「木になるプリン」という別名があります。

熟すのが早く収穫期も短いため市場ではめったに見掛ません。北米原産の木ですがマイナス気温でも元気な木です。

”藍草畑の中に・・・”地下茎で増えていく。花は個性的です。小さな柿の花ほどの雰囲気のある花です。意外な色(赤紫)に驚きました。

ポポーの実の形状はアケビに似ていますが種はのようです。

半分に切ったところです。種は柿のような色と形ですが、アケビの種とは違って肉から外れ易いです。

スプーンですくって頂くのがベターかと思います。

とてもトロピカルな味がします。

マンゴー・バナナ・パイナップル・カスタードクリーム・プリン・アケビ・柿・アボカド例えが多く出てきて混乱します。

果物好きはぜひ試して欲しいと思います。

1940年ころは寒さにも強いので一般家庭の庭木に植えてあったと聞きます。少し前にブームになった時、知人が苗をくれたものです。

*葉はアボカド(実生で育てています)に似ています。大きな葉の成長も早く、染色に使ってみたところフランス人好みの明るいベージュが得られました。(フランス人・・・は勝手に思っています)

独特の香りがします。パッケージに使える程大きいので、摘み取ったワイルドストロベリーやブルーベリーなどを畑で包むのに便利です。

淡い色は化学染料では迫力に欠けるため植物染料を利用します。
シルク・ウール混紡の糸をポーポーの葉で染め、他の色は使わず生成りと二色で織りました。
簡単に見えますが組織は複雑です。眼をやや細めて離れてみると色の微妙な濃淡で網代になって浮き上がるのが見えます。

織り機の足の踏み木を10本、綜絖を8枚使って・・・エレクトーンのように足を踏み変えます。

以上のような理由で私には特別の果物です。
もちろん食べる時も幸せです。

二日後、アケビの収穫です。

中のゼリー状の乳白色の果肉を食べて種を吐き出します。このアケビはその吐き出した種の実生です。ポポーの親戚のようなユーモラスな形は秋の収穫物の楽しみです。

山形では皮を食べます。軽くあく抜きをして調理します。

米沢の上杉鷹山の質素倹約は知られるところです。以前転地して山形に住んでいました。
垣根を五加木(ウコギ)にして春先に新芽で"ウコギご飯"を喜びます。合理的と思います。

アケビは何といっても蔓の利用が好いですね。籠は織物と似ていますがすぐ立体になるのが魅力です。
山形のアケビ蔓は日本で一番良質と言われます。気候・風土が合っているのでしょう。果物の産地の所以。

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