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木材の流れをシンプルにして、作ったら売れる木材流通を実現!

今年はフォレストバンクに大きな変化が訪れました🌸

昨年12月、フォレストバンクは、徳島県那賀郡にある新丹生谷製材協同組合の組合員になりました。そして、代表理事に弊社取締役の鈴木が着任しました✨

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新丹生谷製材は、小割り材をメインとした板の製材を得意としています。原料となる丸太は、立木買いをして調達しています。

立っている木を買う?とは???
参事を務めている森さんは木のスペシャリスト!
ぱっと見で木の樹齢が分かるとか・・・(習得には20年以上かかるらしいです💦)
そんな森さんがいるから立木買いができるんですね!

森さんのご尽力によって調達してきた丸太ですが、今後、新丹生谷製材が増産に取り組んでいくには、さらなる調達に取り組む必要があります。

そこで、丸太の生産・供給を担当する組合員としてゲンボクとフォレストバンク、木材製品販売を担当する役割で岡元木材さんが共同出資を行い、木材のサプライチェーンをつなぐことになりました。

木材のサプライチェーンをつないだことで、下記が実現可能です。

①コスト削減
②木材の出荷から加工、販売までの可視化
③作ったら売れる製品づくり

※サプライチェーン・・・製品の原材料の調達から販売に至るまでの一連の流れを指す用語。


① コスト削減

フォレストバンクは、これまで丸太の販売を市場に委託し、製材所が市場に買いに来るシステムでした。流通は、通過点(販売者)が多いほど、それぞれの通過企業への手数料や、商品の運送コストが多くかかってしまいます。

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しかし市場を経由せずに直接製材所に販売することで手数料や運送コストをカットできます。

市場を通さないことで、市場の手数料と運送コストの部分が浮き、素材生産者にとっては少しでも高く販売でき、製材所は少しでも安く仕入れることができるようになります。

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またフォレストバンクで伐り出す丸太を同じ那賀町内にある新丹生谷製材に販売することで、運送コストを抑えた販売体制を実現でき、新丹生谷製材も丸太調達を強化することができます。

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↑以前:木頭から金磯の土場

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↑今後:木頭から鷲敷町の新丹生谷製材協同組合



②木材の出荷から加工、販売までの可視化

購入していただいた方にどこで伐ってどこで加工された木材なのかが分かると同時に、フォレストバンクの丸太がどのような製品になり、どのようなお客様に、どう使ってもらえるかが可視化されます👀

お野菜やお肉では産地が分かるは当たり前ですが、日本の木材は海外の材に比べどこでどのように伐採、加工されたかが分からないことが多いです。

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③作ったら売れる製品づくり

これまで、製材所の多くは、生産した製品を木材製品市場に販売を任せてきました。製品の需要動向に直接触れないため、売れる製品づくりをすることができませんでした。

しかし木材販売会社と提携することで、お客様が何を求めているかがわかるため作っても売れないで倉庫に積みあがってしまう状態から、作ったら売れる製品づくりを実現できます。



木材のサプライチェーンをつなげることでこんなにもたくさんのことが実現できます✨
まだ地域の木材企業のほとんどは、林業会社は林業、製材会社は製材、木材販売会社は販売の専門になっています。
今回の出来事がフォレストバンク、新丹生谷製材にとって良い変化となり、会社の強みとしていきたいです💪


最後に代表理事に着任した鈴木からの挨拶で締めくくりたいと思います。

代表理事挨拶

製材ど素人で代表になりました。だからこそ、これまで製材に長くかかわってきた方々から製材に必要なことを学んでいくと同時に、今の時代、これからの時代に合った製品づくりや販売体制を柔軟に取り入れていけるよう、『素人であることを強み』にしていきたいです。

林業は、山で丸太を生産していますが、まちで使うためには製品に加工する必要があります。
林業のまち=那賀町には、以前20社近くあった製材所が7社ほどにまで減ってきているのが現状です。那賀町の製材所を次世代につないでいけるよう、那賀町のすぎを良質の製品にしてまちに届けていきたいです。

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製材所は、板など、木のモノづくりをしていますが、まちの方々の「衣食住」の「住」や「食」の場づくりに必要な素材であり、木の家やお店、オフィスなど、やすらぎ、ぬくもり、素敵な空間・場所を創っていく「コト」づくりのためにも必要な役割であると感じています。
 
東京で住んでいた頃には製材所の仕事をすると思いもよりませんでしたが、山の景色に囲まれた広々としたまちで、都会では得られない豊かさを感じて仕事ができています。
これまでまちに住んできた方々にも、是非製材所にお越しいただき、田舎暮らしの豊かさにも気づいてほしいです。

新丹生谷製材協同組合が、地域の方々から「この製材所に就職できるといいな!」と思っていただけるような、製材所と共に成長し、豊かな生活を送れる職場づくりを目指していきます!


後書き

木のスペシャリストの森さんと3時間ほどお話をしたのですが、以前働いていた職場経験から今に至るまでに、たくさんの情報を聞いて、忘れることなく記憶して、ご自身のお仕事に活かしてきたそうです。

木材を正しい材積で取引してもらえなかったり、架線作業の際に「私の敷地を通すな!」と言われたりしたことも記憶していました・・・

長い年月をかけて、たくさんの山、木、人とふれあってきたからこそ、ぱっと見ただけで木の良し悪しや育ち具合が分かるし、森さん自身もとてもお優しくて素敵な方でした!

経験豊富な木のスペシャリスト森さんと製材初心者の鈴木さんがコラボすることで新しい形の製材所を生み出すことができるのではないかと思っています。今後に期待です!


ご案内

2022年4月15日19時30分よりNHKにて新丹生谷製材協同組合が紹介されました✨

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最後までお読みいただきありがとうございます。

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筆者:Yasufuku





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