木育の形
フォレストバンクでは、木育という活動に取り組んでいます。
ありがたいことに今年も木育の授業に講師として呼んでいただく機会が何度かありました。
そこで今回はフォレストバンクが行っている木育授業を紹介します!
木育ってなぁに?
まず木育ってなに?というところからですが、木材との関わりを深め、豊かなくらしづくり、社会づくり、そして森づくりに貢献する市民の育成をめざす活動という意味です。詳しくは林野庁のサイトをご覧ください。↓
そんな木育活動ですが、私たちの目標は木育をすることではありません。我々林業会社としては、木育を通して木の大切さ、森を守ることの重要さ、森に携わる仕事のかっこよさを伝え、日本の木を使用するニーズを増やすことで日本の森を循環し、未来へ豊かな森をずっと残していけるようにすることが目標です!
壮大な目標かもしれませんが、目標は大きければ大きいほどいいと思います!
そんな目標のもと木育に取り組んでいるフォレストバンクの今までの木育授業を少しご紹介いたします!
事例1:県内小学校でも木育
小学3年生を対象に実施しました。テーマは「森や木に関わる、川上・川中・川下の仕事への理解を深めてもらおう」で、①座学(木に関わる仕事)②お箸づくり③木のぬりかべ体験④積み木建築体験の4つを行いました。
積み木建築体験
☆ 大工さんの建築技術を学ぶ
☆ 災害大国の日本でも耐えられる工夫や知恵を学ぶ
❶積み木を使ってとにかく高い家を建ててもらう
❷うちわやブロワーを使って作った家に風を当てる
❸倒れてしまった原因を考え次は倒れにくい家を建てる
❹❷と同じことをする
(❹ではブロワーの風に負けない家がちらほら出てきます)
生徒さんがみんな真剣に話を聞いてくれて建築体験では一生懸命盛り上がってくれて私自身も楽しみながらすることができました!
また、すべての体験が終わった子に「何が一番楽しかった?」と聞いた時に、「う~~ん・・全部!」と言ってくれた事は本当にうれしかったですし、やってよかったなと心から思いました😳
↑一番高かった建物🏢す、すごい・・・・😲
事例2:屋外での木育
県内の中・高校生(あわっ子大使)を対象に木育授業を行いました。そしてこの日は野外での授業も実施しました!天気が曖昧で実施できるか不安でしたが無事できてよかったです😊
内容は①座学(木に関わる仕事)②カトラリーづくり③木のぬりかべ体験④森の魅力体験フィールドワーク(屋外活動)を実施しました。
森の魅力体験フィールドワーク
1.ノーズ 林業ver(アイスブレイク)
☆ 遊びを通じて生き物のこと、特に危険生物の認識とその対処方法を学ぶ
☆ 導入として、「探す」「気づく」意識を持っていただく
❶森の動植物に関するヒントを1つずつ出していく
・参加者:なんの生き物かわかったら静かに鼻に指をあてる。違うと思ったら鼻から指を話す。
❷最後の質問が終わったら、「せーの」の合図で答えを発表する
2.葉っぱ集め/仲間探し
☆ 葉っぱにもいろいろな種類があることに気づく
☆ どんな葉っぱがあるか共有し、どんな特徴・性質があるか知る
☆ 落ちていた葉っぱと生えている樹木を結びつける
❶大きな葉っぱや穴の開いた葉っぱなどお題を出し、それに当てはまる葉っぱを集める※生えているものはダメ
❷集め終わったらどんな葉っぱを拾ったのか班に分かれて同士で見せ合い、どんな違いがあるか確認する
❸どの木から落ちた葉っぱか実際に見て生えている樹木の特徴や違いを感じる(針葉樹、広葉樹など)
3.森に入ろう
☆ 森の中の気持ちよさ(涼しい、いろんな音がするなど)を感じる
☆ 人工林と天然林の違いを知る、感じる
❶2で体験したことを踏まえ実際の森にはどんな木があるかを確認する
❷人工林と天然林の違いを解説し、それぞれの役割を知ってもらう
詳しくは県庁のHPをご覧ください↓
事例3:那賀町の小学校の先生たちと木育
この日は那賀町内の小学校の先生方への木育授業!
教育基盤である小学校はわずか4校まで減ってきてはおりますが、森林率95%という豊かな自然を活かして地元の子供たちにより良い学びを!と先生たちも頑張っていただいております💪
授業内容は①座学(木に関わる仕事)②カトラリーづくり③木のぬりかべ体験④積み木建築体験です。
今までの木育授業では、お箸/カトラリーづくり、ぬりかべ体験はタッグを組むことが多い那賀ウッドさんが担当していました。
しかし私たちも木育授業の幅を広げるべく先生方に混ざって体験(学習)してきました!
まとめ
色々な木育授業に携わらせていただきますが、最初に記載した通り私たち(フォレストバンク)はただ木育がしたいからしているのではありません。フォレストバンクは「森を循環させ、未来へ豊かな森林を残す」という目標を掲げています。この目標を達成するための手段として木育活動に取り組んでいます。
今日本では戦後に植林した木たちが伐採の時期を迎えています。しかし人不足や人工素材の使用量増加などの問題により放置された森林がたくさんある状況です。人の手が加わらなくなった森は土砂災害などを引きおこす原因となってしまいます。
こんなに自然豊かな徳島県ですが、授業に参加された方の中にはこれまで森林や林業に触れることがなかった方もいます。それほど木に触れ合う機会が少ないのです。せっかく自然に恵まれた徳島にいるのですから、今後もいろんな人たちに楽しみながら木に触れて、感じて、今後は木の製品を使ってみようかなと思ってほしいです。
そんな風に思ってもらえる木育授業ができるようこれからも一生懸命頑張ります!
↓木育に興味が出た方はぜひHPよりお問合せください🌲
筆者:Yasufuku
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