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作業道の開設経緯

今回は、両親とともに林道開設時に話を持ってきていただいた地元の林業会社の方を訪ねました。私の目的は、南側敷地の間伐をやってもらうことです。
以前にも書いたかもしれませんが、最初の頃に1度確認した南側敷地の北端からの観察では、とても中に進んでいけそうもないので、間伐をしてもらうことで南側敷地に至る作業道と南側敷地の中も作業道ができ、敷地内をめぐることができるとともに山の整備にもなり、かつ間伐材の販売で多少でも収益が上がるといいなと考えてのことです。

南側敷地の北端から見た様子

10年以上ぶりにお会いし、いろいろ山や木の話などを伺えてよかったのですが、結論としては、南側の敷地の間伐は山主の収益どころか、林業会社も赤字になるので、できないということです。
山は農業と違ってサイクルが長いので極端な話数十年放置しておいても大丈夫。特にコストがかかるものではないので、木の値段が上がるなどタイミングの良い時を待つのがよい、ということです。
色々お話を伺う中で、どうも林道ができたときに父が山の管理をその方に任せたようです。特に契約があるわけでもなく、管理費をお支払いするわけでもなく、口約束というか、単にお願いをしただけなのだと思いますが。
それでも、その方がいろいろ考えて、作業道を入れたり、間伐をして多少の収益が出たようです。北側敷地に作業道が入っているのは、そういう経緯だったようです。
私が南側敷地に至る道は作れないかと聞いたところ、当時南側敷地の間伐も考えていたようで、北側敷地の東端から隣の敷地を通過することで、沢に下りることなく南側敷地に至れると回答がありました。
改めて地図をよく見ると仰る通りで、沢を回避してかつ直線最短距離で尾根伝いに南側敷地に至れます。私は他の方の敷地を通ることは端から考えていなかったので、地図を見ていても気づきませんでした。やはり視界を広くというか大きな考えで見ないと同じものを見ても気づくこと限られるなあと改めて思いました。
なお、南北の敷地の接点で沢を渡るルートは、南側敷地の勾配が急なのと、距離も長くなり、沢を渡るということは大水が出るたびに修復が必要などコストが見合わないようです。
ただ、隣の方の敷地を通る道は現時点でできていません。というのは、その方は隣の地主の方もご存じで、話をもっていったそうなんですが、話に乗ってもらえなかったということです。それで南側敷地に至る作業道が作れず、作業道が作れなければ、他の方法での運び出しになりコストがかかるため断念したようです。

林業用の機械

結局南側敷地の木を運び出すには、隣の方に作業道を作ることに合意いただけるタイミングを待つしかなさそうだということのようです。
その他に聞いたことは、
・最近は気候が変わってきたので、自然災害などがどのようになっていくのか読めなくなってきたこと。
・雪は多くないが、昔はあのあたりの作業は12月で終えて、1,2月は休み、3月から開始するというサイクルだったこと。
・クマは住んではいなさそうだが、1日で50Kmも移動するようなので、いないわけではないだろうとのこと。
です。
次につながる話には進展しませんでしたが、逆に言えば、しばらくは大きなことは何もできないので、大して何もできない私が、人が歩く道を作ったり、草をかったり、巻き枯らし間伐をするなど、多少なりとも山にとって良いと思うことを趣味的にやっていこうと思いました。
2023年11月

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