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道づくり

山に入ったこと、山の様子、次は道を作る必要があるという話を家族にしたところ、家内と長女が興味を持ってくれて、たまたま予定が取れた7月下旬に3人で道づくりに行きました。
家内と長女は10年以上前に林道工事の時に1度来たことがあるのですが、ほぼ覚えていないので(私も来たことくらいしか覚えていない)、車からざっと案内できるところを案内して、まずは山頂に連れて行きました。
もともと子供が小さい時は何度か山登りをしているので、みんな山登りは抵抗もありませんし好きな方です。前回記載したように山頂までは作業道が伸びていますし、景色もきれいで二人とも気に入ってくれたと思います。
そこでお昼ご飯を食べて、その後今回のメインテーマの道づくりに入りました。作る場所は前回の2日目に道を作ろうと思っていた北側敷地西端の林道から作業道に下りるところです。
道を作るといっても、正しいやり方も分からない(そもそもやり方というのがあるのかどうかも知りません)ので、スコップで少し山を削って人が歩きやすいようにスペースを作るというものです。
下りながら作っていくのは体制がしんどいので、まずは作業道まで下りて、そこから上の林道を目指す形で作り始めました。スコップは一つしかないので、適当にやってみてそのうちやり方が分かってくるだろうといった感じです。始めたら長女が興味をもって、やってくれるということになったので、長女に任せました。
最初は階段を作る感じで作っていたのですが、登ってみると階段は結構疲れるし、それに崩れやすいので、途中からジグザクのスイッチバック形式がいいとお願いしました。土を掘ると木の根っこがいろいろ張り巡らされているようでスコップでは掘りにくいということだったの鎌やノコギリを使って細い根を伐りながら進めていました。

階段の道

家内は作業道を散歩して敷地の観察です。
私は、作業道から南側敷地に至るところの開拓です。そこは笹が生えていて、どこに道を作るかも見通せないので、鎌で笹刈りを始めました。
それぞれがそれぞれで作業等にかかり、途中休憩もはさみながら楽しく時間を過ごしました。
私の笹刈りは下りながらで、しかも鎌は長鎌ではないので、かなりシンドイ作業でしたが、これで南側敷地へのアプローチがしやすくなると考えるとうれしい気持ちで進めていました。

作業道から沢へ 笹刈り

が途中でアクシデントが起きました。刈っていた笹か何かの跳ね返りが顔面にあたり、右目が非常に痛く、目が開けられなくなってしまいました。しばらく目を押さえていて、かすかに開けられるようになったので、林道まで戻ることにしました。右目が痛く、左目だけだと平衡感覚が狂うのかとても歩きずらかったのですが、ここで滑落でもしたら大変なのでゆっくりゆっくりとにかく慎重に戻りました。
私はハードコンタクトレンズを使用しているので、林道に出てまずはコンタクトを外そうと思って外したのですが、まだ痛みが残っています。なんと目の中でコンタクトが割れていたのです。しばらくの間、無理に泣いて涙で流し出そうとしたのですが、なかなか痛みが治まりません。結局痛みが治まらないのと、ちょうど引き上げる予定の時間になったので、帰ることにしました。
今回も1泊2日の予定で、宿泊は前回立ち寄った温泉の近くにある民宿です。この民宿は地図アプリには載っているのですが、ホームページもなくどんなところかよくわからなかったので、ちょっと不安はありましたが、温泉を引いていて、夕食の時には宿の人ともお話ができて、良いところでした。宿のご主人は80歳近くで大昔は林業をやっていたということで、地域の話などを聞くことができて良かったです。
ただ目の痛みがまだ残っていて、水で目を流したりいろいろやって、夜になってようやく痛みが治まってきました。昼間はすごく暑かったのに夜は寒いほど気温が下がり、疲れもありぐっすり心地よく眠れました。
翌日はもう一度山に行きました。長女は道づくりが楽しくなったようで着いてすぐに作業に取り掛かりました。
私は目のことが心配なので、山に入るのは危ないと思い、林道でフラフラしていましたが、航空写真で林道をもうちょっと先に行ったところから、山頂から見えた集落の近くまで作業道らしきものがあったことを思い出し、作業道であればそこまで危なくないだろうということで、その作業道を下りていくことにしました。
林道は最奥部分を工事中でゆくゆくは県道までつながる予定ということですが、それは何年先になるのやらわかりません。前回のように万が一車にトラブルが起こったり、もしくは林道の途中が崩れたりして車が通れなくなった場合、林道経由で歩いて人が住むところまで行くには数十キロも歩く必要があり、その点でも心配があったため、もしこの作業道で近くの集落まで出られるのなら万が一の場合に助かるなと航空写真を見ながら考えていたのです。
作業道はしばらく前に作られたもののようで最近は人や機械が通った形跡はなさそうでしたが、人が歩く分には十分でした。但しやはり勾配が非常に急なので、行きは下りでいいのですが、帰りは登りになるのでかなり疲れそうだなと思い下っていきました。かなり下ったところでアプリの地図とGPSの位置情報でもうちょっとで集落まで出られそうだというところまで来たので、集落まで行こうかなと思ったのですが、家族に伝えた帰りの時間に間に合わなそうだ(圏外で携帯は使えません)ということと、帰りの登りの体力を考え、引き返すことにしました。最後までは確かめられていませんが、とにかく集落に行けそうだということが分かったので、これも大きな収穫でした。
今回、作業道で小さい蛇がいたのと、これまで私は何度かあっているのですが、林道の途中で車から親子と思われる鹿に会いました。
この後は予定より早めに作業を切り上げて、いつもの温泉に浸かって少し早めに東京に戻り、眼科へ行きました。幸いなことに目に傷はなくコンタクトの破片も見当たらないので大丈夫だろうとのこと。大事に至らず良かったです。

2023年7月

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