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初めての伐採

地元の林業会社の人に会った翌日にまた山に行きました。
その方のお話にあった南敷地への最短ルートを探索しようかなと思ったのですが、笹が茂っていて刈りながらでないと進めなさそうなこと、昨今話題のクマ出没の危険もあるため、今回は諦めました。
それで、先月は雨上がりということで深入りできなかったので、今回はいつもの道づくりをしている周辺の密度計測を行うことにしました。
まず、先月巻き枯らしを行った3本の木を観察しましたが、特に変化している様子はありませんでした。

黄色のテープを巻いた木が巻き枯らしを行った木

今回は、本に出ていた密度管理竿(折り畳み式の長さ4mの釣り竿)を購入したので、改めて前回よりもう少し精緻な測定をしたところ、いつも道づくりをしているところの密度はあと1~2本減らせばかなり理想に近い状態になっていることが判明しました。それでその周辺を測定し、状態の悪い木を2~3本巻き枯らしを行いました。
また、夏に草刈りをしたところの草をどけて、歩きやすいよう道作りも行いました。これまで道づくりは娘がやっていたので、私は初めて行うのですが、やり始めるとわかりやすく結果が出て、さらに歩きにくい斜面が安心して歩けるようになるので、結構面白い作業でした。かなり疲れますが。
作業道作りの本で読んだことが、規模は全然違うものの基本的な考え方は同じで、これまで急斜面だから道をつけるのは難しいと思っていたことが、重機さえ扱えれば作れないことはなさそうだと思うまでになりました。

道を付けたところ

その後、作業道下のところも密度計測を行ったのですが、そこは作業道上より少し密度が高く、こちらも2~3本巻き枯らしを行いました。巻き枯らしも実際に行うと、ノコギリしかないので作業が大変であること、斜面で足場が悪いこともあり水平に1周切り込みを入れるのが大変なのです。斜面下からだと結構高い位置にノコギリを入れているのですが、上からだとかなり低い位置になってしまうので、ノコギリを引く力が入れにくいのです。
しばらく巻き枯らしの作業をやっているうちに、多少細めのスギの木があったので、試しに1本伐ってみようと思うようになりました。ちょうど谷に向かって空間も開いていて、倒す方向も問題ありませんでした。
以前の間伐体験の様子を思い出し、まずは受け口作りから始めました。直径20cm以上はあったので、体験の時よりさらに大変でしたが、何とか受け口も作れ、今度は追い口にかかりました。時間はかかりましたが結構いい形になり、追い口作りも最後の方は多少メシメシ音が鳴り始め、これはいけるかなと思ったのですが、なかなか倒れません。上を見ると隣の木の幹を挟むように倒す木の枝が生えていて、どうもその枝が引っかかって倒れないようでした。
ロープやくさびなどの道具がないので、近くに落ちている石をくさび代わりに打ち込んだのですが、もろい石で、スコップでたたくと石が割れるというか崩れてしまい、うまく機能しません。しばらく格闘したのですが、なかなか倒れないので、結局諦めました。初めての伐採は半分成功、半分失敗に終わりました。
本当は倒れそうな状態で放置しておくのは危険なのだと思いますが、そもそも人が入るようなところではないので、風で自然に倒れることを期待して、今回は引き上げることにしました。次回どうなっているのか楽しみです。

伐採を試みた木
伐倒方向は問題ないはず。石をくさびにしても倒れない。

2023年11月

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