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間伐体験

これまで林業の経験は全くなく、本で読んだ程度の知識しかなかったので、家内と間伐ボランティアに参加しました。
結構幅広い年代の方が60名ほど参加されており、何班かに分かれて、間伐を体験するというものです。山といってもうちの山とはずいぶん違い、私からすると畑のようなところで、傾斜もほんの少しで、木も直径10cm未満の若い木ばかりでした。教えてくれる方もボランティアの方でしたが、丁寧な説明もあり、全くの初心者としてはちょうどよかったかのかもしれません。
本で勉強していた通り、受け口を作り、追い口を作って倒すということですが、細い木なのでそれほど迫力はないのと、うまく倒れなくても手で押すことで倒すことができます。それでも倒した後は、上の空間が開くので、これで周りの木が成長するなという実感がありました。
ただ、作業はノコギリで行うので、細い木でも結構な作業量でした。最初に受け口を入れるところにチョークで線を引き、そこにノコギリを入れていくのですが、思っていた以上に斜めに角度をつけるということと、なかなか思うようにノコギリが進んでいかないこと、斜めにカットしたあと、水平にカットしていくのですが、これがなかなかうまく合わないこと。
受け口ができた後、ボランティアの人が自作されたという矢印が書かれたA4かB5サイズの紙をラミネートしたもの、これを受け口に当てると伐倒方向が示されるのですが、なかなか思っていた通りにはなりません。方向が違うと受け口を微調整するのですが、それも伐りすぎてしまったりとかなかなか難しいです。
追い口もツルをどのくらい残すのかというのが難しいです。残しすぎるとなかなか倒れません。今回の木は細い木でしたので、伐りすぎても危ないことはないですが、大きい木だと伐りすぎることで途中で倒れてしまって危ないということでした。この辺は経験を積んでいく中で習得していくしかなさそうです。
伐り倒した後は枝払いと玉切りをしました。払った枝は葉の裏側を上に向けておくと良いということでした。その方が早く腐食するからということです。
2時間くらいの作業で、家内と二人で6本倒して終了しました。
作業の後、道具の手入れも行いました。まず木のヤニをとるスプレーをし、雑巾でふき取ってからkure556を吹き付けて終了です。簡単なことでしたが、ヤニとりをするというのが一つ勉強になりました。
私もノコギリとかの道具を、気にはなっていたのですが、使ってそのままにしてあったので、帰宅後早速ヤニスプレーを購入し、同じように手入れをしておきました。ちょっとしたことですが、これで一つ懸念が解消しました。
今回は、伐倒方向を示すものと、道具の手入れが勉強になりました。また実際に体験できたことは大きな収穫だったと思います。

2023年10月

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