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ネィティブ

書きかけの下書きがじゃんじゃんたまる中,昨日のちょっと考えさせられた出来事をまず書こう.
私が日本語授業の準備をしながらぶつぶつ「はたらきます,かきます…」などと言っていた様子を見ていた,家人の中2次男が言った.

中2「もっと実用的な普通の日本語をやったほうがいいんじゃないの?」
私「というと?」
中2「だって「~です、~ます」って普通につかわないじゃん.」
それを聞いた私は…満を持して

「あのねー外国の人が誰と話しても失礼にならないように、最初は『です・ます』の形から勉強するんだよ!」

と日本語教育の常識ともいえる?考えを言いました(どや!)それに「対して次男は

次男「でもおかしいよ。普通に話すことがネイティブってことじゃないの?」


ネイティブ!


ネイティブの概念はちょっと違うが次男の言いたいことはわかった.そして一般の日本人のみなさんもこう思っている人が少なからずいると思う.
しかし,私も思った.

ちょっとまった!

日本語教育の常識.


失礼にならないように…って私たちの気分に合わせるように操作していることではないでしょうか.


JSL高校生も、小学生も「ふつうの日本語がわかりたい!はなしたい!」ってよく言います.
友だちとの会話や教室での会話も「普通の日本語」であふれています。メディアで見る流ちょうな外国の方は、普通体を使い、その場にあった適切な言い方を選べています.そういう人を次男なりにネィティブ風と言っているのでしょう.

普通体で話すと失礼とか、「ですます」だと、よりカタコトな感じや不自然な感じがして見下されるようなことにつながるとか、そのような日本社会はまだまだ共生社会として未熟だと感じると同時に,日本語教育の常識も適切にアップデートされていくべきだと思ったできごとでした.

まず,じしょ形を早く知りたいですよね.
でも、です。ます。も必要ですよね。
ですますと、普通体を同時にペアで習得して場面で選べるような習得の仕方もありでしょうか.

負担が大きいかな~モチベーション次第ですよね~(こういう学習者次第なことはあまり気にしたくない私です)

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