多言語環境の子どもたちのための言語支援の進め方
相談内容
中国人の男の子(年中)に関するご相談です。この子は日本語をまったく理解しておらず、両親は彼が日本語を話せるようになってほしいと考えています。家族は長期にわたって日本で生活する予定ですが、どのように日本語学習をサポートすればよいか分からない状況です。
相談に対する回答
このようなケースでは、言語学習の初期段階で視覚的な支援を取り入れることが効果的です。例えば、池田教室では、日本語も英語も話せなかったインドネシア人の子供に対し、日本語のみでの支援を行いました。その結果、彼は現在、日本語と英語の両方を話すことができるようになりました。また、千種教室では、言語発達に遅れがあるインド人の子供に対しても、日本語のみで支援を行っています。ここでは、短いフレーズを用いたり、PECS(ピクチャー・エクスチェンジ・コミュニケーション・システム)を活用しています。
お子さんが視覚優位である場合、簡単な中国語の文字が書かれたカードなどを見せながら、日本語で説明を行う方法が推奨されます。このアプローチにより、日本語の理解と言語の習得を助けることができます。
用語解説
PECS(ピクチャー・エクスチェンジ・コミュニケーション・システム)
PECSは、非言語的なコミュニケーション手段として設計された教育支援システムです。特に言語表現に障害がある人々に向けて、画像カードを使って意思の疎通を図る方法です。
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