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頭おかしいアラサーが、公務員になる卵を受け持つことになった②

「1か月間ありがとうございました。楽しかったです。」
そう言って、最終日のインターンが終わり、去っていった。

個人的には、「勉強になりました」よりも「楽しかった」ってのが、すごくよかった。そう、この仕事を好きになってもらうことが大前提なのだから。

多分、俺はスタンダードな公務員ではない。
故に、指導教官に向かない。
だからこそ、インターンちゃんには、こんなことをはじめに言っていた。

「先に言っておく。俺は多分、公務員としてはトリッキーな人間だ。だから、俺が言うことは必ずしも正しいとは限らない。むしろずれている。
もちろん、社長が言ったことも、ベテランが言ったことも、間違っていることは大いにある。だから、何が正しいか自分で考えて動くんだ。分からなければ、分かるまで俺を模範にしてくれ。」

んー!なんかやばそう!と思っただろう。

でも、インターンちゃんは、俺の言葉通り、二週間がたったころには、俺の意図を読み取って、何も言わなくても自分から動くようになり、四週間目には、俺の目線で推測できるようになった。優秀過ぎ。

一緒に試行錯誤してきた、インターンちゃんともお別れだ。

だから、最後にこんな言葉を送った。

「逆境に強くあれ。」


実は、この四週間の中でも、なかなかのピンチが訪れた。しかし、そのピンチもチャンスに変え、多分乗り越えることができた。

そして、これからの長い人生、いいことばかりではない。必ず逆境が訪れる。
そんな時こそどう立ち回れるかが、人生の意味を変える勝負であるのだ。


帰り際、雑談をしながら、労をねぎらっていると、唐突にインターンちゃんが言った。

インターンちゃん「私、新人ちゃんさん好きです。」

「!?!?!?ほう、どんなところが好きなの?」

インターンちゃん「えーと、やさしいところです。」

「あとは?」

インターンちゃん「んー、話しやすい所です!」

「やさしくて、話しやすいか!新人ちゃんにいっとくわ。絶対あの子喜ぶわwww」


ラインでその旨を送ったところ、こう帰ってきた。

「ありがとうございます💛私も大好きです!!!」

そのあとつけたしラインがきた。

「あ、主任のことじゃないですよ笑」



・・・・分かってるわ!!!笑


わざと、
「そうだったんですね!
気持ちはとっても嬉しいです☺
でも、立場的なものとかもあるので、そこはごめんなさい!
きっと新人ちゃんなら、いい人見つかると思います!
ファイトです♪ごめんね(´;ω;`)」

って返してやったところ、

新人ちゃん「か、勘違いがい、痛々しい・・・!」



・・・それな。


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