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二次会を断る勇気〜飲み会が苦手な全人類と全俺に捧ぐ詩〜

やっぱ俺は二次会が嫌いだ。
店を一人で抜け出した、駅までの帰り道。小雨に打たれながら、つくづくそう思った。


俺は酒が飲めない。
体質上飲めない。
パッチテストで真っ赤になる。
一二杯で普通に眠くなる。
夜中に酒を飲むと、超絶ネガティブになる。
でも美味しいお酒は好きだし、気が許せる友との飲み会は最高である。

若手のリーダー的(最年長ではない)な位置にいる俺は、若手飲みの幹事になった。

マジで今日空いてなさすぎて引いたが、なんとか10人完全個室の店を予約できた。

1次会。18時スタート。最初の三杯はもちろんソフドリである。最後の一杯だけ桃の果実酒を飲んだ。しかもソーダ割りだ。半分飲んだところで、別の人がさりげなく飲んでくれた。
よく分かってるなぁ。

最後なので酔いの周りも少なく、終盤はやや脳の回転は鈍ったが、一応話はできた。

それなりに会は盛り上がり、一次会の会場を出た時は、

時間は20時半。

(このまま帰れば、ゆっくり風呂に入って、ネトフリ見れるなぁ,)

しかし、どうしても一次会間に合わない組が、二次会あるならと言ってるので、一丁前に俺は

「二次会やるぞ!おいで!」

とほざいてるのだ。
そう言った以上、面子的に帰れない。

「私、お先失礼しますね。」

同じくお酒一杯しか飲めない、仲良い女子が帰った。俺もこの時帰るべきだったと今になって思う。

結局流されるがままに、二次会に行く。

最初は、それなりに調子良かったものの、
連日の仕事の疲れの睡魔と、酒の副作用が重なり、うまく脳が回転しない。

そして、お腹いっぱいでも、どんどん来る、たいしておいしくもない飯。

酒を飲めない人間は、同じテンション感で話せないので、気づけば淘汰されていく

10人の飲み会だったので、
はじめこそ、5人グループが二つに分かれ飲んでたものの、トイレに行くタイミングで、4人、3人と減り、
いつのまにか、
俺と一年目の男後輩ちゃんのサシ飲みになっていた。

もちろん、向こうのグループに、珍しいカリスマがいたり、魅力ある?仕事の話でめちゃくちゃ盛り上がってたのもある。

ただ、2対8はないだろうwwww

一年目の男後輩ちゃんがマッチングアプリを始めようかなと言ってたので、その場で一緒に作成してると、

そしたら、前回の記事のお馴染み、スパジャポ後輩がこっち側に来た。

「なんか、おもしろそうだからこっちきましたわ」

そして、何人かにいいねし、マッチングするのを待っているが、音沙汰がない。 

少し話題が尽きると、そういや、向こうで話の中心だったのに、なんでこっち来たんだ?笑と振ると、スパジャポ後輩はこう言った。

「おれ、正直この飲み会渋いと思います。もし10人で飲むなら、全員が共有できる話題を出すべきだと思うし、ちょっと仕事の愚痴ばかりだからだるいなと思いました。」


なんか、胸にじんとくるものがあった。

めちゃくちゃ共感できた。

そうなんだよ。やっぱ、だんだん減ってべつのグループばっか盛りあがるのも、いいんだけど、なんか寂しい気持ちもあった。 
気持ち分かるけど!

そして、二次会来てまで、仕事の愚痴とか、熱く仕事の話したくない。好きなタイプの女の子の話とか、寝るのは布団かベッドかとか、枝豆とそら豆の違いとかそんなんでいい。

何よりも、
これ以上いても、酒と睡魔で頭ポンコツで申し訳ないし、自分自身、いてもしょうがないだろうなと思ったので、一応2人に言った。
「悪い、オレもう眠いから帰ろうと思う。もう、23時すぎてるし、2人はどうする?」

「一応もうちょいいますね!」

一年目後輩に、多めに札を握らせ、釣りはいい!と言った。
みみっちいが、途中で帰ると多めに払わなきゃ行けないのも二次会の嫌な所である。

あとは、意を決するだけだ。

素早くカバンを持ち、
別のグループの何人かと目が合ったので、会釈と手を挙げて、その場を去ろうとした。

「えー、帰っちゃうの?」
ズボンの裾を引っ張るA子。

お世辞でも嬉しいぜ。A子。

「すまん、眠いから帰る笑」
すっと、足を抜き、そのまま振り返らずにそのまま帰った。


「こっちで飲もうよ」

2人は、7人グループに吸収された。察した誰かさん、ありがとう。

うん。よかった。これでいい。

数年前の20代、前の職場の時は、必ず自分は話の輪の中にいたしら自分が中心だったことが多かった。めちゃくちゃ飲んでも、家が近くで支え合いながら、一緒に帰ってくれたり、笑い合ったりする仲間がいた。安心感があった。

自分が歳を取ったからだろうか。

飲み会でいじられなくなってきたからだろうか

仕事を熱く語る情熱が足りないからだろうか

やっぱり、お酒は、気の許す仲間と飲もう。

そして、飲み会が苦手なあなたに

酒が飲めないあなたに

今日、二次会を抜け出そうとしてるあなたに

届くといいな。届いて欲しい。

二次会を断る勇気を持てないオレに。


でも、頼むから知り合いには届かないで欲しい。


~後日談~

4/16
宣言通り、前の職場で仲が良かった6人で飲んだ。
17時スタートのホームパーティーだ。
お酒を抑えていたので、支障がなかったのだが、
22時、事件は起きた。

なんと、

2人組

          3人組

オレ一人  

に、なったのだ。


おい、アラサー、今日は6人だぞ。

なんで、6人で3グループできるんだよwww

ある意味才能だと思った夜だった。

結論:遅い時間まで飲んだ結果、多分俺が何かしらの理由で悪いw


今まで、俺と二次会に行ったやつ全員に告ぐ。


すまんなwwwwwwwww


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