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マチアプ葬送のフリー×ゲン第三話~イチゴ狩り予約システムを覆す魔法

~前書き~

このブログは、「国公立卒公務員・趣味はスポーツと旅とカフェ巡り・ギャンブルしない・身長体重日本人平均」というスペックはまだましながらも、こじらせ性格難ありADHD気質自称星野源(似てない)恋愛偏差値43のアラサーが、マッチングアプリという魔境で2年間以上彼女探しをし、旅が終わった後の記録である。


日曜日、秩父のイチゴ狩りに行くことになった。


中でも太陽ちゃんの目を引いたのは、あまりん食べ放題の人気農園だ。
しかし、案の定3月の土日は埋まっている。

太陽ちゃん「実はね、裏技があって、電話したらもしかしたら入れてくれるかもしれないんだよ!」

フリー×ゲン「それはすごいね!(ほんとにできるのか・・・?)」

それは裏技を超越して魔法だ。人情に賭けるのだろうか。半信半疑、いや疑が勝っていたが、ちょうど平日休みがあるらしいので、電話してもらうことにした。

水曜日
太陽ちゃん「なんか、当日来てもイチゴ狩りできるらしいよ!」

フリー×ゲン「え!?そうなんだ!それはすごい!(え、マジ!?予約システムに買っただと?)」

ということで、日曜日のことは何も考えず社畜してたら週末になった。

土曜日の朝
太陽ちゃん「やっぱダメみたい!」

ファッツ!?!?!?


この数日で何があった。
カフェで頑張って片っ端から調べるも、秩父周辺はすべて満杯。
そう、世間はひな祭り。そりゃーイチゴでも食べたいだろう。
唯一、一軒秘境みたいなところにあるが、ここは大丈夫だろうか?
予約するか迷っていると、

太陽ちゃん「ま、土曜日の夜、会ったときにきめよー」

そう、太陽ちゃんはポジティブだ。
俺も適当なので、「そうしよー!」と返し、時が流れた。

日曜日

結局どこに行くか決まっていなかった。
さすがに、能天気の俺も焦り始め、秩父はやめ、なんとか「予約不要当日OK」とネットに書いてあるもう少し近場のイチゴ狩りに行くことにする。

現地に着く


おじちゃん「あー、今日人多いから、販売だけなんだよね!」

これだからド田舎は!!!!!


とりあえずイチゴは買って、寒空の下、畑の縁石に腰掛け、イチゴを食べることにした。うん、うまい。空にイチゴをかざすと、すごく映える。水色と赤のコントラストって美しい。

※イメージです(一人旅したときの)


フリー×ゲン「ごめん、事前に電話入れとけばよかったわ!」

太陽ちゃん「ま、こういう行き当たりばったりの旅もいいよね。」

太陽ちゃんはポジティブだ。いいとこではある。

結局この日は、寒くなったので武蔵野うどんを食べて、カフェに行った後、解散した。

解散した後も、
「また、行き当たりばったりの旅しようね!」とラインが来ていた。


うーん行き当たりのばったりの旅か。

ふと過去の回想。
俺は旅がめちゃくちゃ好きだ。一人旅も誰かとの旅行も。
それこそ、一人旅は、「行き当たりばったりの旅」になることが多い。

しまなみ海道サイクリングしようと弾丸で決めた時は、
ルートが分からず地図を見ていたら、ガチ勢のおっちゃんと仲良くなり、一緒に海沿いを旅した。途中でルートが変わって、「じゃ、また会いましょう。」って別れた時は、一期一会の「また」にエモ震いした。

淡路島一周サイクリングに行ったときは、
真夏の150kmルートってのでも過酷なのに、あえて距離が延びる外れたルートに逸れた。終盤は死にそうになりながらも、魅力があふれていて、面白い体験(ち○こ博物館とか)に出会うことができた。

ただ、旅には、ある程度「計画性」も必要である。
サイクリングルートは事前に調べたし、どこの宿で泊まるか、何を食べたいか、などは直前ながらも割と練っていた。

そう、いちご狩りを計画して、メインのイチゴ狩りができなかったらもはや、

チャリが予約できないサイクリングなのよ!


 俺の中では、イチゴ狩りってめちゃくちゃ人気だから予約しなきゃなんだな!っていう反省があったからよかったけど、結構反省した(小泉構文)

イチゴになぞらえて、
「いやいや、今回の旅ってもはや、イチゴがのっていないショートケーキやんwww」って突っ込もうと思ったけど、
その比喩がちょっとアホな太陽ちゃんには伝わらず、ちょっと寂しくなりそうだったので、
「ね!また、行き当たりばったりの旅したいね!」と返信した。

コメダ珈琲の申し訳程度のイチゴジャムパンを食べていたら、ふと思い出したので、アラサーこじらせ男子のくすぶる思いをここで供養させていただこうと思う。


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