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foresDiary:私を投影した"わたし"

2022/10/15 〜 2022/10/16

 突然だが私には創作の人間、いわゆるオリジナルキャラクターがいる。小学生の頃から何かを描いては名前を付け、それをイマジナリーフレンドのような存在にしていた。そこからイメージして小説を書いたり、曲を作ってみたり(作曲の才能はないので替え歌だったが)、創作活動はとても楽しいものだった。しかし20代になるとその意欲は減退。仕事で忙しく創造することもできなくなっていた。しかしある日、突然頭の中で知らない人間が登場してきた。

絵:fores子 ※参考動画「暮しガスメータ」

 白髪ロング、青緑色の目、スーツを着用している人間……目には光がなく、何を考えているのかわからず無表情。それは私を投影した"わたし"のようなものだった。それから私はこの"わたし"をよく描くようになった。下手なのでここでは見せられないが、描いた後はすごく落ち着くような気持ちになった。

 下手すぎて描く気力が萎えていた私は、最近流行りのものを見つけてしまった。それはAIに言葉を送るだけでイラストを描いてくれるというものだ。「もしかしたら…」と思った私はそのAIに描いてもらうことにした。

 驚いた。私の思い描いていた"わたし"そのものだった。今は自分で描かなくても特徴さえ伝えればAIがそれに沿って描いてくれる。技術の進歩はすごいと思った。それから私は同じメッセージを送って、理想の"わたし"をもっと追い求めた。

 「普段感情を出さないので何を考えているかわからないが、実はかなり嫉妬深い」という設定。この子の名前を決めておらず、とりあえず「ふぉちゃん」としておいた。

 この「ふぉちゃん」、実は表の姿がある。前述したのが裏のふぉちゃんで、後述するのが表のふぉちゃん。

 「真面目で物事を完璧にこなす優秀な人間(のふりをしている)で、笑顔を絶やさない」が設定。表のふぉちゃんが落ち込むと反転して裏のふぉちゃんになる。この2人のことを総称して「反転ズ」とよんでいる。まぁどちらも可愛い。

 自分のアイコンはどちらかというと裏のふぉちゃんと同じような髪色なので名前も「fores子」でいいかなと思ったのだけれど、現実の私とは全く違う存在。私とは似て似つかないIfの姿としておこう。AI、私の理想の"わたし"を描いてくれてありがとう。

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