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foresDiary:可能性はゼロではないけど

2022/10/11

 例えば何か食事やお出かけに気になる人を誘ったとして、その答えが「タイミングが合えば行きましょう」だったら。あなたなら何を思うだろうか。「傷付けたくないから遠回しに断っている」?「そんなに仲良くないからとりあえず延ばし延ばしにしている」?まぁ、そういったところだろう。

 相変わらず先輩と某テーマパークに行きたいfores子の脳内はそんなもので割と傷がめためたに付いている。結局先輩にとって私はただの『趣味が合う後輩』なだけでプライベートで会いたいとは思ってないだろう。これではせっかく死ぬ思いで父に報告して行く許可をもらったのに「いつ行くんだ?」とまた雷を受けそうで怖い。いや、それは私が撃たれるのではなくて先輩が撃たれてしまうのでは…死ぬなよ…

 でも「タイミングが合えば」というのは行ける可能性がゼロではないとも考えられる。先輩も特性持ちだし人が多くて最近一人で行くのも疲れると言っていた。コンディションが悪かったらせっかくのお出かけもしんどくて台無しだろう。仕事が忙しそうなのは後ろ姿を見ているだけで分かるし、この時期は配送課にとって棚卸という大イベントが待っているのだ。あの地獄は異動した後も忘れやしない。そんなしんどい時期に誘う自分もどうかしているし…我儘なんて突き通しちゃダメなんだよって言い聞かせる。

 忙しさが少し落ち着いたら…と考える。「行くとしたらクリスマスかな〜」なんて言葉が聞こえた。なんとまぁ。クリスマスといえばロマンティックでもあり私にとっては地雷でもある。元彼のことは考えたくない。忘れてたのに単語で思い出した。イルミネーションのキラキラを見ると既に葬った夢が幽霊のようにまとわりついて嫌だ。でも別の場所で別の人が隣にいてくれたら『クリスマス』というイベントはそれで塗り返されるはず。それが本当にクリスマスの時期に叶うことなのか、来年に持ち越しなのか、そのまま延びて延びてなかったことになるのか───。

 3回以上誘いを押したため、これ以上押せない。これ以上押すとただの重いやつ。前回(2年前)がそうで、自分の我儘押し通して疲れさせた。あの頃は押ししかなかった。ただただ押し押し押し。でも押したら引くとよく聞くから今回は当面引いてみようと思う。うーむ、しかし喋りたい。やっぱり特定の曜日は冷やかしとして倉庫にでも出向こうかね。いや、あんまり長いと法務課のみんなが私を探し始めるから話す内容は決めておかないとね。どうせ、会うと頭真っ白になって白紙になるけどさ。あはは、次はどこを突っつこうかな。ツンツン。

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