21/1/12 自分のブランドを構築する

USJを再建させた敏腕マーケター・森岡毅氏の著書「苦しかったときの話をしようか」に自分をブランド化するための手法として「ブランド・エクイティー・ピラミッド」が紹介されている。これはマーケティングの世界において使われているフレームワークであるが、自分をブランド化するためにも使うことができる。具体的なフレームワークの内容は下記の通りである。


攻略する市場:そのブランドが戦う戦場を規定する
WHO?
ターゲット:戦略ターゲット、コアターゲット
WHAT?
便益:そのブランドが持つ本質的な価値
RTB:その便益を信じるに足る根拠
HOW?
便益を提供する主な手段:WHOに対してWHATをどのように届けるか
ブランドキャラクター:そのブランドを擬人化して性格を設定する

森岡氏は、「ブランド・エクイティー・ピラミッド」を通じて自分ブランド「My Brand」を構築するメリットについて、下記の通り述べている。

「My Brand」の設計図は、キャリアを成功させる3つの効果をもたらす究極魔法の構成式のようなものだった。
1つ目の効果:プレゼンや面接で緊張することから解放された人生を送れるようになる。
2つ目の効果:自分のキャリア戦略の最重要な指針として機能する。
どんなスキルを開発すべきなのか、どんな業界でどんな実績を積んだ方がブランド(自分)は強くなるのか、都度の判断が明瞭になる。
3つ目の効果:最初は理想の割合が多かった設計図にも次第に現実の実力が追いつき、結果として自分の名前で勝負できるビジネスパーソンになれる確率を激増させる。自分のブランド・エクイティ―が縦に積み上がっていくのだ。

最大の効果は、自分の目指すべき方向性が明確になり、自分の理想に近づくべく行動することができるようになることである。こうして、自分のブランドを確立することができれば、そのブランドが世の中に周知され、自分の名前で勝負できるようになる。自分の名前で勝負できることになることこそ、ビジネスパーソンの醍醐味である。自分の名前で勝負できるようになれば、会社という枠組みを越えて働くことができる、つまり、自由に働くことができる。

自分のブランドを構築することが自由に生きることへと繋がる。自分と向き合い、自分がピンとくるミッションを見つけ、自分の時間を費やす。それが、自分のブランドを構築するために必要な行動である。



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