自己投資とミッション
高原社会において、人間がもっと自由に生きるためにはどうすればいいのだろうか。私は、「自己投資」と「共感できるミッション」がキーワードだと考えている。
私がイメージする自己投資とは、「7年間の時間を投資することにより、生きる術を身につけること」と定義する。自分のできることがどんどん積み上がっていくことは、この上なく楽しいことである。人間は成長することに喜びを感じるようにプログラムされている。そうでなければ、人間はとっくに滅びていたからである。
一方、共感できるミッションとは何であろうか。それは人によって違う。生まれ持った性格、育ってきた環境、体験してきた経験によって、どんなミッションにピンと来るかは異なる。自分がピンと来たミッションをとりあえずやってみて、違うと思ったら次に移ればいい。1つのミッションに最低でも7年間取り組むことができれば、その過程で沢山の生きる術も身につけることができる。
共感できるミッションをクリアするために働くことはこの上なく楽しいことである。そして、そのミッションをクリアする過程で成長することができる。ミッションをクリアするために働くことも一種の自己投資である。7年間時間をかけてミッションクリアに取り組むことにより、様々な生きる術を身につけることができる。
人の共感を呼ぶミッションはどのように生まれるのだろうか。頭でっかちにミッションばかり考えないのがコツである。ミッションは頭で考えるものではなく、手を動かしながらプロダクトをつくることで自然と生まれるものである。Googleも「世界中の情報を整理する」というミッションが初めからあった訳ではなく、「検索エンジン」というプロダクトをつくってから、ミッションが生まれた。とりあえず、何か製品やサービスをつくり、それをブラッシュアップする過程で、ミッションを見えてくるものである。
ミッションをWhere、Why、Howで整理すると、ミッションはまずHowから生まれる。そうでなければ、抽象度の高いミッションだけが生まれ、「結局どうすればいいの?」ということになってしまう。
プロダクトを生むために必要なのは自己投資である。7年間かけて特定のスキルを磨き、プロダクトを創り続ける。それにより、ミッションが見えてくるものである。
高原時代を豊かに生きるためのキーワード、「自己投資」と「共感できるミッション」。これらを頭の片隅に入れて、物事を考えていきたいと思う。
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