21/1/1 「米国の未来を決定する」上院議員2議席の決選投票(高城剛)

現在、1月5日に行われる連邦議会上院のジョージア州決選投票により、民主・共和のどちらの政党が、連邦上院の過半数を握れるか決まります。
直近の調査によれば両党候補者大接戦中ですが、そんな中、民主党が出した奇策は、ジョージア州の上院2議席の決選投票で民主党を勝たせるため、同州への移住を呼びかけを大々的に行いました。
ジョージア州法は最低居住要件を規定していません。実数は把握できてませんが、相当数投票権を得た一時的な移住者がいるものと見られています。
そして、民主党勝利の鍵を握る人物は、「現代のキング牧師」と呼ばれるステイシー・エイブラムスです。
エイブラムスはジョージア州で長年議員を務め、2018年には同州の知事選に出馬しましたが、5万5000票の差をつけられて敗退。
しかし、彼女は自分が落選したのは対立候補が住民の有権者登録を抹消したからだと主張し、選挙妨害に対抗する活動を開始しました。
そして、「フェア・ファイト・アクション」と呼ばれる団体を設立し、有権者登録の回復を求めて州政府を提訴しました。
この結果、彼女がジョージア州で80万の人々の投票登録を呼び起こし、同州は1992年以来初めて民主党の大統領候補ジョー・バイデンを勝者に導いたのです。

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