20/12/25 まだまだ続く英国のEU離脱(高城剛)

そして、日本時間の本日25日未明。
やっと英国とEUは自由貿易協定(FTA)を締結し、交通や漁業などの分野でも協力関係を維持することで合意。
年明けに関税が復活して経済・社会に混乱をもたらす事態を、どうにか回避しました。
英国のジョンソン首相は、「我々は新しい、本当に独立した国になる」と述べていますが、およそ4年半をかけてEU離脱を完了させた英国は、今後、「人、モノ・サービス、資本」の自由な移動を保証するEUの単一市場から抜ける経済的打撃にも直面することが予測され、混乱は当面続くと思われます。
ちなみに、昨年のニューヨーク・タイムズの記事を見ますと(https://nyti.ms/37HEyKi)、南欧は英国が離脱をしても、ほぼ影響を受けないことがわかります。
つまり、英国の「EU離脱」というより、英国の「中部欧州離脱」、さらに言えば、英国の「ドイツとの離縁」と見るのが正しいと考えます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?