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ユニクロの日米価格差

ユニクロの海外業績が好調である。24年8月期決算では、国内外のユニクロ事業で増収増益、特に海外ユニクロ事業の伸長が著しく、グローバルでの事業拡大継続を予想しているという。ユニクロ事業での海外出店は、前期に比べ1割強多い180店舗を予定しており、北米や欧州を中心に出店を加速する。

ユニクロの海外事業が好調な理由では、なんといっても円安・インフレによる影響である。ユニクロの代表的な商品であるフリースの価格で比較すると下記の通りである。

アメリカ:39.9ドル(150円で換算すると5,985円)
日本:2,990円

ユニクロのフリースをアメリカ(5,985円)で購入すると、日本(2,990円)の2倍の価格となる。この価格差は日本が相対的に安い国に成り下がってしまっていることを反映している。

円安が進行し、アメリカや他の国々でインフレが発生する中、ユニクロの商品は海外市場で高い競争力を維持している。このため、ユニクロは海外での売上を伸ばし、積極的な出店計画を進めることで、好調な業績を収めていると言える。

今後、日本企業が生き残る道は外貨を稼ぐことである。ユニクロの成功事例は、円安・インフレの波に乗り、商品競争力を維持しつつ、積極的に海外展開を進めることで、国際市場での存在感を高めていることを示している。

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