20/11/12 書くことはたった一人のベンチャー起業

「書く」ということに関して、私が好きな言葉がある。

電通を50歳手前で退職し作家となった田中泰延氏著の『読みたいことを、書けばいい。』の一節である。

書くことはたった一人のベンチャー起業だ。

様々なベンチャー企業が新しく生み出しているサービスと同じで、自分の書いた文章に価値があれば値段がつく。アプリを開発することも、文章を書くことも同じである。それが世の中の役に立つことであればお金が集まってくる。まさに「書くことはたった一人のベンチャー起業」である。

商売の基本は、良いものを安く仕入れて、高く売ることである。それは作家にとっても同じである。作家にとっての仕入れとは、「経験」である。いかに良い「経験」を仕入れるかによって、高い価格で文章を売れるかが決まってくる。作家はコストがかからないと思われているかもしれないが、良い商品(経験)を仕入れるためにはきちんと対価を支払わなければならない。

「経験」は、実生活からの経験、読書からの経験、旅からの経験など様々なところから得られる。書くことで稼いだお金は、経験に投資することにより、さらに良い商品を提供できるようになる。

書くことはたった一人のベンチャー起業。書くことも立派な会社経営の一つであり、世の中を変革する可能性を有している。

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