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新年のご挨拶

新年おめでとうございます。
寒さの中、ジュウガツザクラが小さな花を咲かせていました。

今年は卯年ですが、ウサギは多産で繁殖力に富むことから、子孫繁栄や安産の象徴とされてきました。
今年もたくさんの命の誕生に寄り添い、子どもたちの飛躍を見届けていけたら幸いです。

[  ウサギの妊娠・出産事情  ]
妊娠率:99%
繁殖期:1年中
妊娠期間:1ヶ月
1年間の出産回数:最大で年6回
1回の出産数:4〜10羽

さて、ウサギといえば、「うさぎとかめ」の物語が有名ですよね。足の遅いカメと足の速いウサギが競争をし、最終的にはカメが勝利する話です。
子どもの頃は、「ウサギが油断して寝たから負けた」と思っていました。しかしカメが昼行性であるのに対し、ウサギは薄明薄暮性(夜間や日中に休む生活リズム)や、夜行性です。実家で飼っていたウサギは常に寝ていたので、眠くなる時間帯を選んだカメの戦略なのではないかとすら思えてきます。
またウサギはストレスに弱く、絶えず周囲を警戒しています。カメとのレース中に、メンタルがやられた可能性も否定できません。

妊娠中や産後の女性も、ホルモンバランスの変動でメンタルが不安定になったり、周囲に対する警戒心が増したりしやすくなります。
特に子どもが寝てくれないことが、親のメンタルヘルスに影響を及ぼします。睡眠不足になると、脳の司令塔である"前頭前野"の機能が低下します。前頭前野は、「思考力、記憶力、意欲、感情コントロール」を担う部位でもあるため、産後に「自分が自分じゃないような感覚」を抱きやすい人が多いのも納得です。

ウサギとカメではないですが、育児は競争ではないので、SNSやネット検索で他人や記事と比較する時間を、睡眠や休息にシフトして、少しでも脳の休息を意識してみるのも良いかもしれません。
産前産後は眠りが浅くなりがちで、なかなか眠れないからこそ、5分でも30分でも横になってぼーっと脱力する時間が貴重なのかもしれません。
私自身も、年末年始の睡眠後退の影響でズレた体内時計を調節していく所存です・・。

令和5年、今年も鳥飛兎走な育児中の皆様に伴走して参ります。
今年もよろしくおねがいします🐰

港助産院 城野
http://www.minato-josan.jp

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