聞き飽きた「継続は力なり」 後編


ボクは高校1年生の間、3週間、平日5時間、休日祝日は10時間程の勉強漬けの毎日を送り、1週間ほど全く何もしない、学校の宿題もろくに手をつけない生活を続けた。

当時の模試の成績をアップロードすると自慢になるのであまりしたくはないが、高校の1年の終わりに、県内順位で一桁台を初めて記録した。もちろん学内トップの成績だ。ここで、やってやった、という達成感が沸いてくる。

生理周期をご存知だろうか?性にオープンなこの時代で、異性経験の早い、リア充の君なら知ってるだろう。知らない君は、…そのうち知るだろう、そういうものがある。

女性の方はごめんなさい、下世話な話をするつもりは毛頭ありません。

念のため説明しておくと、生理周期というのは、女性の月経周期のことだ。赤ちゃんができた時のために、赤ちゃんの寝床を、作っては壊し、作っては壊し、これを繰り返している。子宮内膜がエストロゲン、プロゲステロンというホルモンの動態と共に約25日~38日周期で増生・剥離する。

女性は生理中はきついであろうが、また新しい赤ちゃんのベッドを作るために子宮を刷新し、休めている。このことに勉強を無理に当てはめるのはお門違いに思われそうなので、とりあえずこの説明だけにとどめておこう。

何故この話をしたかというと、ヒトの体には周期というものが存在するということだ。

睡眠だって、食事だって、生理だって、何事にも周期があるのだ。

世界もそうだ。世界のマクロな経済だって好景気と不景気を数年周期で繰り返している。

あることがずっと続くということは、生理的なことではないのである。自然の摂理に反しているのである。

ノイローゼを無視することは、睡眠をとらずに働き続けていることと等しいのだ。

だから、勉強の合間の30分休憩をミクロな一息と考え、ノイローゼをマクロな一息と考える。サイクルの一部に入れ、自分なりの勉強リズムを作ることが大切だ。それが睡眠や食事の如く、生活に取り込めればこっちのものだ。

継続は力なり、そんなありふれた言葉を胸に刻みこんで、無理をする必要などないのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?