寝ろ、受験生は、心行くまで寝ろ。 前編

受験生、浪人生、そしてその親御さんたちに、強く勧めたいこと。

ここに書いた記事の数々の中で、ボクが最も思いを込めた記事だと思います。

突然ですが、あなたの平均睡眠時間はどのくらいですか?

あなたの受験時代の平均睡眠時間はどのくらいでしたか?


数個の興味深い知見や調査結果を提示しながら、ボクの考えを綴っていきます。

結論から述べると、受験生は、とにかく寝てください。最低何時間以上とは言いません。自分の頭がすっきりと、思考の途中に睡魔が絶対に襲ってこないと思えるまで、寝てください。


ボクはロングスリーパーです。それも、超がつくほどの。平日でも最低8時間は寝ないと体が持ちません。平均は9時間ほどです。高校時代も、7時間程度の睡眠では学校が終わって帰ったあと、寝ていました。


実際に医学部に入ってみると、ショートスリーパーの人はほとんどいませんし、朝早い授業の出席率は、午後一番の授業の出席率に比べて著しく低いです。


高校時代の話をしましょう。ボクには遅刻癖がありました。それもそのはず、1日中考えて脳を使って考えていると、脳も疲れるから休息が必要なのです。疲れの取れてない脳に勉強させても意味がありません。眠い頭で勉強する3時間と、すっきりとした頭で勉強する1時間、効率も覚えも、後者の方に軍配が上がります。

これについては面倒くさいので統計など持ってきませんが、自分で試してみてください。


眠い時(毎日の平均睡眠時間-3時間ほどの睡眠)と、すっきりしたとき(満足ゆくまで寝たとき)で、それぞれ30分間or10分間で英単語いくつ覚えられるか、おそらく同じ単語数か、10分間で覚えたほうが上くらいになると思います。それくらい、脳の疲弊は勉強の効率を落とすのです。

高校時代、遅刻癖があったとしか言っていませんでしたので、その続きを。このままではただの寝坊助と思われてしまいます。ボクの担任の先生は、「受験は気力、体力で乗り切れ!」というような方でした。ボクの学級は40人ほどいて、うち、高校3年生に進級時15名が医学部志望、ボクを除く14名はほとんど、遅刻なし・皆勤賞の勤勉な生徒でした。少なくとも、ボクのように週1くらいのペースで学校に遅刻してくる生徒はいませんでした。みんな眠い目をこすりながら8時までに登校し、眠い目をこすりながら授業を受け、塾に通い、夜遅い時間まで勉強し、また次の日に…の繰り返しのようでした。


後編につづく


ひぐち先生

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