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「葬送のフリーレン」から学ぶ、仲間への関わり方

おはようございます。

アニメから学ぶ事業の気づきをシリーズ、今回は、週刊少年サンデーで大人気連載中の「葬送(そうそう)のフリーレン」から学ぶ「仲間への関わり方」です。

※※ネタバレを含みます※※
※※ネタバレを含みます※※

本作品は、正統派後日談ファンタジーとされています。
後日談というのが面白いところで、魔王と勇者一行という王道の話かと思いきや、魔王を倒した後の物語として描かれます。

人間と魔物以外に、エルフ、ドワーフといった種族も登場します。また、魔王を倒す勇者一行には、魔法使い、僧侶、戦士といった、さながらRPGの世界のようです。

この物語の主人公は、魔法使いフリーレン。「エルフ」と呼ばれる長命の種族です。魔法が使えるエルフとして、勇者ヒンメルと出会い、彼のパーティーに加わります。

公式設定では、ドライな魔法オタクとされています。たしかに第一話を読む限り、感情が読み取りづらい淡々とした物言いをするのですが、これが読み進めると、かなりお茶目な一面もあるため、ドライはドライでもこれまでの主人公像とは異色の魅力的なキャラとなっています。

エルフというと、よくファンタジーでは人間とは異なる種族として取り上げられます。悠久の時を生きるエルフは時間感覚が非常に独特で50年もあっという間という感覚に近いです。

フリーレンが所属していた勇者一行には、エルフはフリーレンのみで、勇者ヒンメルと僧侶ハイターは人間、戦士アイゼンはドワーフと種族が異なっています。

最も長命な順にいくと、エルフ、ドワーフ、人間になります。それぞれ生きる時間の長さが異なることが、すでに第1話から表現されており、この作中において、一つの大きなキーになっています。

本作品はかなり設定が作り込まれているようで、物語が進むにつれ、どんどん世界観が広がり、深みを増していきます。まだ読まれてない方は、現在全6巻まで刊行されているので、一気読みオススメです。(2022年1月現在)


仲間の将来を考えられる男ヒンメル

「葬送のフリーレン」から学ぶ、仲間への関わり方 2

第1話で勇者ヒンメルが老衰で先立つのですが、ヒンメルの葬式の際、淡々と眺めていたフリーレンは式中に涙を流します。このときフリーレンは、長い人生の中で、ほんの少し(作中では10年とされる)一緒にいただけの人間だ、口にするものの、自分がなぜ涙を流しているのか分からなくなります。

なぜ自分が泣いたのか、人間のことをより知りたいと思い立ち、フリーレンはその理由をするために、旅に出るところから物語が始まります。

フリーレンは、思い出が残るヒンメルたちと冒険した旅路をなぞっていくのですが、エピソード毎に現在の旅の中に、ヒンメルたちとの過去の思い出が垣間見える構成になっています。

そのうちの一つに、ヒンメルたちの銅像があります。行く先々で人助けをしては銅像を作ってもらうことをヒンメルは繰り返していました。

そのため、フリーレンが冒険の旅路を辿ると町に訪れる度に銅像が目に入ります。

読み進めると分かってくるのですが、勇者ヒンメルはフリーレン自身よりフリーレンのことを理解していました。彼女が思っている以上に、フリーレンは人に優しく、愛情を持った人である、と。そして、ヒンメルは将来彼女1人残して逝ってしまうことも気にかけていたのだろうと推察できます。

寂しくないように…
自分たちはフリーレンと共にいたと証明するように…

たとえ自分がずっと隣に立っていなくても、仲間のいく先を思い、心を砕き、自分にできることは何かを模索していたのだろうと思います。

私自身多くの人と仕事をしていく中で、夢を持ち仕事に打ち込む人たちを育成していることもあり、これから独立していく仲間に私ができることを全力でチャレンジしていこうと思いました。

生き様は受け継がれる

「葬送のフリーレン」から学ぶ、仲間への関わり方 3

作中ではフリーレンが人助けをする場面で、
「勇者ヒンメルならそうする」
といって頼まれごとを請け負います。

読者としても、フリーレンは自分以外の人のことを思いやれる人だと分かります。

おそらくフリーレンが変化したのは、故人ヒンメルの考え方、価値観、ひいては生き様に触れたからでしょう。

相手を思いやり、自分に正直で、仲間のために心を砕けるヒンメルは故人になってもなお、その想いや生き様はフリーレンが引き継いで、後世に紡がれるのだろうと思います。

自分の生き様が誰かにとっての道標になれるとしたら、それは幸福なことだと感じます。

世のために——-
共に働く仲間のために——-

私も様々な想いをもって仕事をしていきます。

金現珍



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