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保育主任だより「先生たちのいいところ」

※主任だよりというのは、やまもが職場で不定期に発行している職員向けのおたよりです。


5月末に口頭で振り返ることができなかったので、主任だよりという形で発信することにしました。今回は私が感じたうちの園の良さを書きます。時間がある時に読んでください。

年長組の保育室での遊び

今年度の年長組は、自由あそびが面白いです。今年度テーマにしている「物語」が良いテーマなのかもしれません。というのも、今までのテーマは「継続していく設定保育の内容」の意味が強かったです。私もそういう意味でしか考えていませんでした。しかし今年の年長組のテーマは自由遊びでも発展していくことができます。テーマを新しい考え方で実践しているので、来年度以降のテーマを考えるヒントになりそうです。

テーマの考え方以外にも良いところがあります。それは、保育室をダイナミックに使えているところです。ご飯食べられる!?と思うほど遊びが続けられる環境を保っています。子どもたちは嬉しいでしょうね。食事や机を使う活動はプレイルームやお遊戯室を使い、保育室は遊ぶところとして特化させるのも面白そうです。ちなみに、昨年のさくら組も大きく使えていた印象があります。部屋を大きく使うことは、ごっこ遊びの発展とも繋がりがあると思います。今年の年中組のキャンプごっこもその一端がありました。

「どのおもちゃで遊ぼうかな」という玩具ありきの遊びだけでなく「どうやって遊ぼうかな」という遊びをつくるところから楽しめたら最高です。私のクラスはできていたかな…。


困った行動の理解

4月5月と生活をしていく中で、気になる子どもの様子が見えてきたと思います。子どもたちの行動は一見「先生が(周囲が)困る行動」に見えます。それは事実困っているかもしれません。ですが、実際は子ども本人が困っていることが多いです。

ある先生は、活動を拒絶したり先生たちに暴言を吐いたりする子どもに対して「あの子がああいう行動をする時は、不安が強いんだよね」と話していました。目に見える行動だけを評価するのではなく、行動の裏にある子どもの気持ちを考えてくれていました。

他のクラスでは、部屋の中を走ってしまう子どもがいました。お支度を早く終わらせようとせかせかした結果、友だちにぶつかってしまうことがあったそうです。担任はその時の子どもの様子を見て「やってしまった。僕のせいだ。どうして僕は走ってしまうんだろう。」という罪悪感を感じていると読み取りました。走っていたことは事実ですが、それは本人の意思ではないのかもしれない。本人も自身を制御できていないのは?という考察をしていました。「こうしないといけない」「こうしてはいけない」と頭で分かっているのに、自身を制御できないことはあります。その場合、本人も困っています。担任はそこを理解してくれました。

二つの話を聞いて、私は同じ返しをしました。                            「そんな理解をしてくれる人が担任で、その子は幸せですね」                 心からそう思いました。ありがとう、と思いました。

支援児や気になる子の理解は、まだまだ進んでいません。実際に先生が困っているので、注意・叱責されることが多いです。子ども自身も困っていることを理解してもらえて、変な言い方ですが私は嬉しいです。


先生の声に泣いた話

運動会の練習、毎日お疲れ様です。                             年長組のリレーを年中組が見学していた時のことです。昨年度の担任がリレーをする子どもたちを応援していたのですが、その声が誰よりも大きく、誰よりも全力で、気持ちがこもっていました。

私は職員室でPCを触っていて、位置的に窓の外も見えません。声だけが聞こえていました。みんなの応援の中から、その先生の声だけが際立って聞こえて、しかも気持ちがこもった声に私は涙が出ていました。声だけでこんなに気持ちが伝わる経験をはじめてしました。職員室に私しかいなくて良かったです。

子どもを評価する目で見やすいのが大人です。私はクラスの子どもを全力で応援できていたかな。


まとめ

いろいろな先生の素敵な姿を書きました。

新卒の先生、2年目の先生はその姿を見て保育について学んでいます。みなさんの背中を見て後輩が育っています。ありがとうございます。            そして、みなさんがクラスに保育に集中できるように行事や雑務に取り組んでくれている先生がいます。私が忘れていることにも反応し、指示がなくても仕事を進めてくれています。ありがとうございます。

パートの先生たちのたくさんの活躍と細かい配慮やフォローがあります。預かりの先生のおかげで放課後の時間が取れています。ありがとうございます。

問題もあるでしょうし、悩みもあると思います。それでも現在の状況は他園に自慢できるところがいっぱいです。まずは1学期を走り切って、終業式には良かったところをたくさん振り返りましょう!

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