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【大人が気付ける?】日常に潜む学びの機会

昨日の息子とのおやつ時間について書きます。

ところで、みなさんは数字や文字に色が見える感覚をご存じですか?                     共感覚と言います。Wikipediaを引用してから先に進みますね。        興味のない人は本題に進んでください。

Wikipediaより

共感覚(きょうかんかく、シナスタジア、英: synesthesia, 羅: synæsthesia)は、ある1つの刺激に対して、通常の感覚だけでなく 異なる種類の感覚も自動的に生じる知覚現象をいう。

例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、味や匂いに、色や形を感じたりする。

複数の共感覚を持つ人もいれば、1種類しか持たない人もいる。

共感覚には多様なタイプがあり、これまでに150種類以上の共感覚が確認されている。

共感覚を持つ人の割合については、昔は10万人に1人などと言われていたが,最新の研究では23人に1人というものもある。

英語名「synesthesia」は、ギリシア語で「共同」を意味する接頭辞「syn-」と「感覚」を意味する「aesthesis」から名づけられた。感性間知覚とも。


ここから本題

今日のサムネを数字にしようと思ってイラストを探してみると、色付きの数字があって「そういえば数字に色が見える人がいるんだよな。あれ何て名前だっけ」と思い、検索しました。

共感覚、今日の記事にはまったく関係ありません。すみません。

関係あるのは「そういえば…」の部分です。ふとした場面で以前の体験や学びや知識と繋げる癖をつけると、考え方がとても広がります。幼児教育でいうと「前に研修会でこんな事例あったな」や「たしか本にこう書いてあったような」という場面です。それが現場に結びつくことで保育の幅や子どもの理解が格段に違います。やっぱり学びって大切ですね。タイトルに書いた通りの「日常の学び」です。


ですが、まだ本題ではないです。                             今までは大人側の学びの話。次は子どもです。


昨日、息子がおやつにグミを食べたいというので問題を出しました。     「グミは何個入っているでしょう。正解で5個、不正解で4個あげます」

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袋の上から両手で確認しながら「1,2,3…」と数える息子。                    息子「11個!」                                               父ちゃん「どれどれ…」 確認すると、そんなに入っていない                  父ちゃん「もうちょっと少なそう。一回だけ答えを変えてもいいよ」                 息子「じゃあ10個!」 触って確認はせずに答える                            父ちゃん「では正解発表です」 お皿にすべて出す                          息子「1,2,3…9個!」 実際には8個(数え間違い)                       父ちゃん「残念!間違いだったので、今日のグミは4個あげまーす」
息子「いえーい」


場面を想像できましたか?ねらいを解説します。

まず私が今回問題を出そうとした背景には、雑誌「ほいくあっぷ」で読んだ未満児は逆数を遊びで経験するということ。「3,2,1,じゃーん」と先生が何かを出す。そのワクワクに、子どもたちは自然とカウントダウンの声が出ます。遊びに溶け込んで自然に数に触れ、学んでいます。素敵です。

余談ですが、不自然な学びも紹介しておきます。                        「今日はみんなで数を反対に数えるよ。最初は5から0まで数えるので、みんなも一緒に声を出してね。5,4,3,2,1,0。言えたかな?声が小さかったのでもう一回ね。今度は大きな声で言ってね。誰の数える声が大きいかな?(省略)次は10からもやるよ。」 まあ、余談です。

「ほいくあっぷ」を読んでいたので、私も息子に数えることを生活で自然にしてほしいと思い、やってみました。あとは単純に数えるのではなく、手探りで物を数える経験、感触あたりも同時にねらいました。

「一回だけ答えを変えてもいいよ」は、子どもを試しています。こう言ったら答えを変えるかな?もう一回触って数えるのかな?という試しです。大人だったら自然ともう一回触って数えます。でも、子どもにとっては自然なことではないです。年齢と経験を重ねると大人と同じ行動になります。昨日の息子はしませんでした。明日の息子はするかも。昨日不正解を経験したのでね。

答え合わせの数え違いは指摘しませんでした。今日は正解か不正解かが合ってればいいかな、と。これからの人生で数えることはたくさんあります。これから一致できればいいです。1対1対応の話は別の機会で。

最後のねらいは「食べ過ぎ」を抑えることです。普通にお皿に出すと、8個すべて食べていました。その時4個や5個にすると、もっとくれとゴネます。昨日は問題と景品にしたので、ゴネられても先に4個か5個もらえると伝えているので諦めがつきます。


まとめ

日常に潜む学びを体感できましたか。

私はこんなことを考えて保育や子育てをしています。「めんどくさい奴!」と思った人もいると思います。が、これが私です。楽しいです。

生活の中で「これってこういう学びを自然に体験してるんだな」という目と、「こういう風に仕掛けたら、こんな学びを体験させられるな」という目を持って子どもの周りを見てあげてください。大人自身も感じてくださいね。


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