平野 将弘
サッカーを科学的視点から思考する
▪️はじめにお久しぶりです。今回は個人的にTRメニューの作成やプランニングをする上で大切だと思う要素をシェアしていきたいと思います。WPPの戦ピリに関する講演会の参加者の方々に作成して頂いた練習メニューを2つに厳選して簡単なフィードバックもしたいと思います。9000字越えの記事ですのでお手隙の際に読んでいただけたらと思います。宜しくお願い致します。 ▪️今回の学習目的 この記事を読み終えた後は、 ・練習メニュー作成方法 ・練習メニューを作る時に重要な要素や考慮事項
ルーク べンステッドという人物をご存知だろうか。イングランド出身の彼はパフォーマンスアナリストとしてエヴァートン、マンチェスターユナイテッドを経て、現在はベルギー代表のパフォーマンスアナリストを務める異色の経歴の持ち主だ。昨年の9月にはベルギーサッカー協会として初のパフォーマンスアナリシス&イノベーション部門のリーダーも任された。パフォーマンス分析界では著名な人物。先月にはウェールズサッカー協会が主催のパフォーマンス分析のカンファレンスにも登壇し、個人的にもお話をすることがで
■はじめに チームの仕事や大学の授業等で忙しく、前回の記事から1ヶ月も経ってしまいました。申し訳ございません。今回は前回の記事の終わりに言及した、プレー原則について綴っていきたいと思います。UEFAとFAW公認の資料を参考に、ウェールズの現場で使用されているものをシェアしていきます。 ■この記事のLearning Objectivesこの記事を読み終えた後は ・小国ウェールズでは何故プレー原則が必要なのか? ・ウェールズサッカー協会流のプレー原則の定め方、分類の仕方
■はじめに 前回大好評でしたウェールズサッカー協会のコーチング理論。沢山の方に見ていただきとても嬉しかったです。ありがとうございました。 サッカーコーチ教育と若手の選手育成に定評のあるウェールズサッカー協会の知見や情報をもっと知りたいというメッセージを多く頂きましたので、その要望に答えていきたいと思っています。 前置きは短くし、、今回はウェールズサッカー協会が提示した「Welsh way」というシラバスをもとに、「ゲームモデル」とは何かについて簡単に書いていきたいと思
■つぶやき 9月25日木曜日午前10時、大学の校舎に入ると元スウォンジーとミドルスブラのコーチを務め、現在はウェールズサッカー協会でテクニカルアドバイザーを務めるデイヴィッド アダムスがいた。 先日たまたまTraining group guruで彼がFIFAのテクニカルレポートを元にインタビューされた記事が出されているのを見たので、話す話題を作るチャンスだと思い何とか全文読み終わした。 午後1時ごろ、大学の職員室へ入るとたまたま彼が1人で座っていた。彼の記事を読んだ事と
■はじめに第一回目の記事はほとんど世に情報が出ていない、ウェールズサッカー協会のUEFAライセンスで学ぶコーチング理論についてです。有名どころでは、ティエリ アンリ、ミケル アルテタを始めとする元有名選手が多数UEFA Pro licenceを、現役選手だとピーター クラウチや今年の7月にはマイケル エッシェンがUEFA Bライセンスを取得しました。ウェールズサッカー協会のコーチングライセンスの質の高さは、選手間や業界内では有名になってきています。他の国では使われない独特の用
”科学としてのサッカー論” とは、一体なんのことでしょうか? 今後このマガジンを閲覧していただくにあたって、頭に入れておいていただきたい3つの前提があります。 1, 芸術ではなく「科学」河内一馬 氏が執筆している "芸術としてのサッカー論" と相反する形で、ここではより科学的な視点で記事が書かれていきます。 ここでは芸術(アート)を言語化、数値化できないものと定義しましょう。 反対に、科学(サイエンス)とは言語化、数値化できるものと簡単に定義する事が出来ます。 言語