チャンピオンズリーグ ラウンド16 第2戦 ライプツィヒ VS トッテナム ~後編~
お久しぶりです。放置しまくってしまい、後編の更新が1ヶ月ほど空いてしまいました。。。
前編はコチラ
気を取り直して!チャンピオンズリーグ ラウンド16 第2戦
ライプツィヒとトッテナムの試合を振り返ります!(後編)
追ったモウラ。追えなかったセセニョン。
ライプツィヒのボール保持時、トッテナムのプレスは前掛かりではなかった。フリーの選手は作らせず、決定機にも繋げていなかった。
前半21分。ボールを持つクロスターマンにルーカスモウラがプレッシャーをかける。クロスターマンがGKのグラーチにボールを下げると、モウラはさらにボールを追った。
キーパーまで追うことに問題はないのだが、後方の状況がまずかった。
ムキエレがフリーになっていた。
ライプツィヒの3CBに対してはトッテナムの2トップ+デリアリで足りていた。さらにライプツィヒの両WBに対してもトッテナムの両WBがついていれば、モウラの二度追いは効果的だった。
しかしトッテナムの左WBは自軍最終ラインに吸収されたままだったのだ。よってムキエレをフリーにしてしまい、GKのグラーチは難なくボールを繋ぐ。
時は少し進むが、トッテナムの後方の状況を見てみると、
トッテナムのディフェンスラインが5枚に対し、ライプツィヒのアタッカーはシックとヴェルナー+アンヘリーニョの3枚だった。
人数は足りていたため、1枚を前に出すことはできた。しかし、トッテナムの左サイドに流れてきたライプツィヒの左WG、ヴェルナーが判断を紛らわせた。
ヴェルナーが流れていたことでセセニョンは前に出ることができず、ムキエレをフリーにしてしまったのだ。
逆を言えば、ライプツィヒは3枚で相手ディフェンスライン5枚をピン留めできていた。ヴェルナーが右サイドに流れ、空いた左サイドをアンヘリーニョが上がって埋める。
モウラの二度追いから始まるこの場面は、時を進めるとライプツィヒの2点目に繋がる。
前を向いたライマーはすかさず左サイドにロングボールを蹴り込む。
このときにサビッツァーはスプリント開始。ゴール前に入り込む。
ロングボールはアンヘリーニョに繋がり、左サイド奥に侵入。
クロスに合わせたのは中盤の7番。ヘディングでゴール左下に突き刺した。
21' Sabitzer RBL 2-0 TOT
3枚のスピード
ここまでは攻撃ばかり見てきたが、ライプツィヒの守備で気になったことを1つ見ておく。
フォーメーションの噛み合わせを考えると、両チームともに3-4-3である。そのためどのポジションでも1vs1の状況が生まれる。
そこでライプツィヒが選択した守備の形は、前からプレスをかけることだった。
トッテナムの3CBがボールを持った時、ライプツィヒの3トップはすかさずプレスをかける。
プレスをかけるとは言え、どちらかというと3CB→ボランチのパスコースを制限する。ライプツィヒの右サイドを例に挙げる。エンクンクはトッテナムのボランチ、ウィンクスへのパスコースを切りつつアルデルヴェイレルトとの距離を詰める。そうしてWBのセセニョンへパスを誘導する。
セセニョンにパスが入ったらムキエレの番。圧倒的な身体能力を使い、スペースのないサイドでボールを奪う。
ヴェルナーを始めシック、エンクンクともにスピードを武器に持つアタッカーである。トッテナムの3CBがボールを持ったら、一瞬で中央のパスコースが消しにかかる。
しかし、サイドに誘導ができなかった場合が1つあった。アルデルヴェイレルトがデリアリにパスを入れる場合だ。
トデリアリは今日の試合での役割は、ストライカーよりはトップ下であった。そのため、彼がライプツィヒの2列目と3列目の間にスペースを見つけ、パスを受けに下がる動きをする。
この場合、デリアリのマーカーであるウパメカノはついていく。
ウパメカノが出た分は、左サイドのハルステンベルグとアンヘリーニョが中に絞り、スペースを埋める。
コントロールした8番。仕上げた10番。
このまま試合が終わるだろうと気を抜いて見ていたら、ライプツィヒの10番がゴールを決めた。スウェーデン代表では王様イブラヒモビッチから10番を受け継いだ彼。ゴールを決めたのは交代で入ってからのファーストタッチ。時間にして32秒だった。
起点となったのは、右WGのエンクンクと代わったハイダラ。彼はサイドでスピードを生かすウインガーよりは中央でボールにたくさん関わるタイプ。この8番の投入後ライプツィヒはボール保持時にリズムが生まれ、ゲーム終盤のコントロールをした。
後半42分。前掛かりにプレスをするトッテナム。ラメラはGKグラーチまで追う。
交代でロセルソに代わって入っていたジェドソンフェルナンデスは、グラーチ→ライマーのパスを予測し前へ出る。
すると、ジェドソンフェルナンデスが前に出たことでできたスペースに...
8番ハイダラが下りてボールを受ける。
ボールを受けるとドリブルで前線に運び、ハイダラ→ヴェルナー→アンヘリーニョと繋がる。
アンヘリーニョはエリア内にクロスを入れ、RWBに交代で入っていたアダムスがシュートを放つがディフェンダーのブロックされる。
そのこぼれ球を10番が押し込んだ。
87' Forsberg RBL 3-0 TOT
実際の試合から時間がかなり空きましたが、、、これでチャンピオンズリーグ ラウンド16 ライプツィヒvsトッテナムの第2戦のレビューを終わります。
試合を見て、得点シーンとその他自分が気になったことをもろもろ書き綴りました。量が意外と多かったので前編と後編に分けています。もしよろしければ前編後編を合わせてご覧ください!
DAZNさんのYouTubeアカウントにハイライトが上がっていたので、コチラもご覧ください。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
画像作成は@jun_kanomataさんのTACTICAListaを使わせていただきました。とても使いやすいです。ありがとうございます。
写真はコチラのサイトのものを使いました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?