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爪白癬(つめはくせん)のケア

表面が白くなった爪や分厚くてボロボロの爪に出会うことはありませんか?

それは白癬菌に侵された爪かもしれません。いわゆる「水虫」ですね。

普段から足をきれいに洗っていれば予防できますが、24時間以上お風呂に入っていなかったり、じめじめした長靴で長時間過ごしたり、菌が活発になりやすい状況が続くと皮膚や爪が菌に食べられてしまいます。

今回は爪白癬(爪の水虫)についてお話しますね。

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皮膚の白癬(水虫)があると、そこから爪に侵攻して爪も菌に侵されてしまいます。爪単体で起こることはまれで、多くは皮膚白癬から移行して爪白癬になります。

ぶあつくてボロボロ崩れる白~黄色の爪は爪白癬のことが多いですが、見た目だけで判断は出来ません。

ボロボロの部分を採取して、顕微鏡で覗いて、皮膚糸状菌を見つけることができたら、初めてそれは「白癬」だと断言できます。

爪の状態を見るだけでは「爪白癬っぽい」としか言えません。なので治療をするのなら医師の診察と検査を受けて白癬菌があると断定されてから爪白癬治療薬を処方してもらうことが必要です。


高齢者施設などではなかなか受診できないこともあるかと思います。
でも、爪のケアにおいてやることは一緒です。

「爪の形を整えて、きれいに洗う!」

爪を安全な形に整えて爪甲剥離を予防する。爪が足趾や靴にあたって痛くならないように形を整える。爪が整えば歩行バランスも改善されます。

白癬を治療できなくとも、足をちゃんときれいに洗っていれば、感染の進行を防ぐことができます。

治療をすすめていく場合は白癬菌に食べられた部分をなるべく切削して除去してから薬を塗布すると効果的です。


では、どのように爪を整えるか?

爪の3層構造を意識しましょう。(爪の構造については別記事にて)


爪白癬は爪の下層から食べられることが多いです。つまり、爪と皮膚の間にボロボロの角質が詰まっている状態になります。

分厚い爪をいっきに切ろうとすると、うまくいきません。
刃が滑ってしまったり、切りすぎて出血させてしまったり、爪の根元に痛みを生じたり、爪が大きく割れてしまったりします。

ポイントは、

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