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notecupスクリム12位のチームコーチになった話。

ちょうど、コーチング受講者が2人出てるので練習スクリムを観てたら翌日。
「コーチして貰えませんか?勝ちたいんです」とお話を頂きました。
ほぼノータイムで引き受けてましたよ。

公式配信

コーチングを引き受けて自分が何をすべきか、まずは考える

まぁこれは本業的にやるべきことが見えてるんですが(笑)

①最優先事項は優勝させるのではなく、個々の成長とチームを成長させること。
→あくまでも選手が主役で輝くように影から支え押し上げるのが僕の役割。
提案や客観的意見、指摘はするがそれを受けいれ結果に繋げるのは選手。
②大会の環境とチームの分析
→全体のランドマークを洗い出し、どんな動きをしているか。どのタイミングで最初の動きが始まるか、どのラウンド安置収縮で動くのかをざっくり把握。
そして、自分たちのストロングポイントを明確にしそれを基軸に弱点を強化すること。
③チーム練習で座学を開き何を伝えて行くか考える
→チームがマスターダイヤプラチナであり。マスターの人も受け入れられる座学にできるかどうか。

この3点をひたすら練りました。
まず、TSFはマスターダイヤプラチナであること。
そこから各自が1、2ランクレベルをあげること。理想はプレデターマスターダイヤの力を持つチームに育つことが一番の理想だと伝え、プラチナがダイヤの実力、ダイヤはマスター手間の実力、マスターは同ランクの中で1番になることを目指す。

2つ目にムーブの基本になる安置端ムーブと安置内ムーブがどう成り立っているのか、どんな状況に弱いのか、どんなことを考えるのか、ランクとスクリムの違いをまずはIGLに叩き込みます。
そこにはヴァル環境になった経緯を伝えながら環境キャラのメタを教えながら自分たちの使えるカードと組み合わせを考えて構成を練って貰います。

次に初動の漁りから移動までの時間を設定。いつ移動を始めるかを明確にします。
自分たちのランドマークからMAP対角にあるランドマークや一番きついランドマークまで入り込むにはこれくらい移動時間が必要だから漁りはここまでにして切り上げるってことです。
物資よりポジションの方が重要なんです。

最後に自分たちの一番の強みを体感してもらいながらよりチームの練度を上げます。

それはドームファイトです

言ってしまえば、受講者のジブ専がいてドームファイトが超強いんです。
多分、単体なら大会で1番。
なので、チーム単位で1番に仕上げます。
初回の練習では紫アーマー2人(SG.フラトラ)に対してジブが赤アーマーで勝ち切ります。
もちろん、全員にドームファイトの仕組み、強い戦い方やジブ以外が何をするべきか、こんな場面はこれをしろみたいな鉄則を教えた上で1v2を返す力があります。これはマスターの人もびっくりしてましたね。
まぁこれをきっかけにチームが上向くんですが、それは選手のnote見て下さい。

座学と射撃場での練習をしたらWEは漁りと安置予測からのムーブ構築。SPはファイト練をひたすらやります。
ファイト練でのドームファイトはまじで負けなし。
マスターバッチ付けたフルパをノーダウンで壊滅。その上に漁夫を叩き潰したり、相手が出したドームでドームファイト勝ったりと暴れまくり、戦闘感や自信が付いたのかみんなイキイキしてましたね。

1回目のスクリムを見た時の印象

TSFの印象
チーム全体で言えば実力者が集まるチーム。
前回大会3.4位がいてWエースでチームを引っ張りながら3番手が支えるチームって印象。運営が言ってたようにポテンシャルは大会1。
でも、他のチームよりコールが少なくメリハリがない。

各選手の印象
①ねるすさん
マスターの実力者。
もっとチームを引っ張っていい印象。他メンバーに判断を任せ過ぎてチーム全体の動きにキレがないのと決断力がない印象を受けたので実力者がIGLと前線に出ることでチームがまとまり、躍動感があるチームへ。
本人は対面力や危機察知能力は高く、安置予測も悪くないので、あとはスクリム環境に合わせたムーブの考え方とIGLとしてどうコールをするか、チームの強みを知ってもらい自信をつけて貰えば上位に組み込める柱的な存在。Wエースの一角

②タカさん
ダイヤプレイヤー。コーチング受講者の1人。
ドームファイトは指折りのパワーを持つ。スクリム中に私は「そこドームファイトしろ。最強なんだから自分の力を信じろ。ドームだぞ。ドーム!」みたいな感じで叫んでました。この時はまだドームファイトをしていいか迷ってたみたいですね。
スクリム後の練習会を経て自分からドームファイトのコールをするように。ねるすさんのファイトコールとも抜群の相性でWエースの片方。
中途半端な急拵えジブとは違いジブ専ならではの知識と経験でチームを支える。
まずはIGLの知識を蓄えながら、ねるすさんが判断に困るようなら助言ができるようにサブオーダーとして。また、チームが萎縮してファイトにいかないならチームを鼓舞して、ドームファイトのコールできるようになる。
あとはドームファイトで理論値を常に出して全員轢き殺せ。って話。
チーム練習では、ねるすさんときみどりさん相手に1人で完封してて笑う。


③きみどりさん
プラチナプレイヤー。受講者の1人。
ランクだけをみて厳しい言い方をすればチームの枷であり、大会期間で1番伸びしろがあるため努力次第ではチームを底から支える存在になれる1番ポイントになる選手。どのチームでも同じことが言えるが、大会ではこのポジションの選手が如何に成長するかが鍵となる。
マスターやダイヤに比べたら射線管理や判断能力で劣るもののチームのために出来ることが見つけらるプレイヤー。カバーの意識が高い。
本番までに、エース2人が瀕死の時またはラスト自分だけになってもヘイトを集めたり、トドメを刺せるように。
大会を通して2人から多くを学んで成長してほしいところ。


本人たちがスクリム12位で落ち込んだり、凹んで「それでも勝ちたいんです」と動いたことが1番大事でそれに応えてあげたい。そんな気持ちでまずは次のスクリムまで猛特訓スタート。

自分も何か関わろう

ここでせっかくnotecupに関わるなら自分も何かしたいなぁと思って勝手に解説することに!
こんな名もない人が何か発言しても聞かないし観ない。なら、見てくれた人だけが得できるように目一杯できることをしよう!
ってことで1回目のスクリムを解説
よかったら観てほしい。

チーム練習でしたこと

1日目
まずはIGLであるねるすさんのオーダーを整理して行く。
たまたま、タカさんが参加できなかったのでまずはスクリムを振り返りなからどんなムーブがあって自分たちはどうするかを座学で話しながらどこの安置ならいつまでにどこに入ろうみたいな話を固める。
そこには何分までにランドマークを出るか、またこのランドマークならこことこことここから漁るのが定石みたいな感じを伝える。
これだけで1回目のスクリムとは別チームになった。
ランドマークが北部であり、MAP端で1番遠い安置の時にどうするとポジションを取れるかも伝える。
これはランクでは得られない知識でびっくりされてたけど、マスターの人がまだ自分は上手くなれると感じモチベーションが上がったみたいで個人的には嬉しい。
そのあとはカジュアル回しながらムーブとファイトって感じ。

2日目
タカさんも参加して3人で座学で最大の武器であるドームファイトの基礎とチームでどう立ち回るか、支え合うか学ぶ。
そして、如何にうちのジブのドームファイトが強いか射撃場で体感してもらう。
別にタカさん以外の2人が弱いとは思ってない。純粋な強さならねるすさんも負けてないがドームファイトは別。試しに1v1をしてそのあと、アーマーを紫に下げてジブ1対2をしてもらった。2人でも圧勝出来ず(笑)
それでもいろんなパターンでドームファイトを繰り返して、カジュアルへ。この日の終わりには肌感で自分たちの武器が分かった様子。
3人でのドームファイトが洗礼されて見てて安心するレベル。

3日目
まずは、ファイトする時のチームでの動きを確認。
射線を意識しながら展開しましょう。
→展開の形は縦と横があるからコールしてお互いにこんなことを意識したり声をかけよう。
→相手を動かして敵同士がやり合う構図を作りましょう。
→相手の陣形を見てウルトを上手く使い分断や圧縮をかけて勝負にでよう。
→不利ポジでも負けない力は持っておこう。最下位覚悟でチャンピオンが狙えるポジションを奪いにいかなきゃいけない時もあるし、総合1位のために負けられない時もある。
→最悪の状況でもドームファイトっていう武器があるからビビらずに戦う。オーダーがびびってる時は最下位覚悟でオーダーの背中を押してあげる。

4日目
スクリム前日
まずは、コールの質(内容と緩急)を上げること。本番当日やスクリムでは緊張が付きものでこれは準備できるものではない。それでも味方を鼓舞し、自分を鼓舞することで目の前のこと、やるべき事に集中できる。
みんながバタバタしそうな時はトーンを落として「ゆっくりでいいよー。落ち着いて立て直そう」スピードを求める時は大きな声で単的に「行くぞ!!!」「漁夫!着いてきて!移動!移動!移動!」みたいに声の質や抑揚で場面の緊迫感を伝える。
スクリム環境はマジでこれが大切。ランク以上に1秒間の判断と行動が遅れたり、早すぎるだけで結果が変わることもある。目まぐるしいのだ。
ランクだと負けました。-36でした。はい次。ってなるが大会だと負けたらそこでそのマッチに関与出来ない。1戦1戦が貴重になる。ランクマッチなら最低マッチ数でランクを上げるようなもの。
そして、カジュアルしながら今までの復習。
仕上がってるから自信持って戦え。



多分、大会後に公開してると思うので2回目の練習スクリム以降は次の記事で!

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