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2022/10/29 J1第33節 vs浦和レッズ ~右とレジスタが踊るurawareds~

こんにちは。こんばんは。
おはようございます。

10月に終盤を迎えるイレギュラーなシーズンもいよいよ残り2試合。
ここに来てホームで連敗を喫し、8あったポイントの差は2へと縮んだ。

結果以上に、マリノス相手に対策を施し自慢攻撃陣を0にされてしまった内容面での課題も浮き彫りとなりこのタイミングで茨の道へと導かれてしまった感があるが、ここは優勝を目指して結果も内容も改善するために貯金を切り崩したと前向きに捉えたい。

そんな痛恨の敗戦から、これもまた珍しく代表ウィークではないのに2週間半空くスケジュールとなった。
カップ戦という少々聞き馴染みのないもののファイナルがその間に行われたからだ。

この間、優勝するために僕自身も何かしようと思いレッズのゲームを見ることにした。
そして僕から見たレッズの印象をここに記すことにした。

大層なものは書けないが、観戦のちょい足しになってもらえたら幸いだ。

(※参考試合→浦和レッズvsサガン鳥栖、サンフレッチェ広島vs浦和レッズ)

◆レッズの印象

まずはメモ形式でレッズの現状と僕から見たレッズの印象を記していく。

  • 10勝14分8敗、得点46、失点34の現在リーグ8位

  • うちPKを含むセットプレーで20ゴール(PK8G、直接1G、セットプレーから11G)

  • ACLではファイナルに進出

  • 目立った離脱者は全治6カ月の犬飼と17日に手術を受けた関根の2人

  • なお犬飼はすでに部分合流している模様

  • モーベルグはすでに戦列に復帰済み

  • サスペンションでの欠場者はなし

  • 選択肢は豊富な状態。ベストな状態で臨んでくると思われ

  • それぞれが平均的に特徴を出しやすいシステム

  • 起用する選手によって臨機応変に対応できるのは強みかと

  • 攻撃はボール保持をベースだが相手によってはカウンター志向を強める試合もあり

  • 広島戦ポゼッションが50%、鳥栖戦ポゼッションが38%

  • 広島戦、後方からのビルドアップを試みたところを捕まれ失点重ねる

  • 反対に鳥栖戦は相手ビルドアップを引っかけて得点

  • マリノス戦でも鳥栖戦同様、4-4-2ミドルブロックで構えてからの守備が予想される

レッズは前節から4日間のオフを挟んでトレーニングを再開し、22日には流通経済大学相手にトレーニングマッチを行っている。
リカルド監督は21日のオンライン取材にてこの期間をキャンプのような位置付けでトレーニングしたと言及しており、先週1週間でフィジカルコンディションを上げ、残りの日数でマリノス戦の準備をすると話していることから心身共に入念に準備してマリノス戦に臨むことが予想される。

会見の全文はこちらから。


◎纏まりやすさを生む4-4-2

メモにも記したように今のレッズは個人の特徴を出しやすくしながらも組織として上手く纏まるように設計されていると感じた。
監督目線からするとできるだけリスクを少なくした上でやりたいサッカーのベースを作っていくことを考えたときに一番選択しやすいやり方とも言えるだろう。

鳥栖戦ではゾーン2で4-4-2ブロックを形成し、比較的相手にボールを持たせるような戦い方を選んでいた。
おそらくリカルド監督自体は最初からボールを渡す考えは持たないはずだが、対戦相手によってはこのように割り切ったやり方を選択する特徴がある。

ユンカー、リンセンの2トップが中盤を監視し、パスコースを消しながらプレスをかけ始めて行き、距離が長くなったパスを引っかけて奪う狙いがあるように見えた。
レッズの2トップに対して鳥栖は3枚でビルドアップをするため前2人のプレスが空転することもあったが、後半前への圧力を強めてプレスをかけ、鳥栖の3バックに対して小泉も出ていき、そこで引っかけて追加点というまさに狙い通りの得点があった。

ただ位置的優位を取るのが上手い鳥栖に対して、4-4-2のライン間を取られて後手を踏む場面も多く、少しずつズレを作られる場面もあった。
ズレを作ってプレスが後手を踏んだ状態からミスなくゴール前まで運べるかはひとつポイントになるかと思う。

トランジションの場面、特に攻→守のところでは中盤の伊藤のカバー範囲の広さと運動量が特筆している。
比較的押し込んだ場面では2トップの後方で前に出て守備する場面が多く、上手く奪えた場面ではそのままゴール前に侵入していくなど攻守のダイナモとしての貢献度が高い。中盤の構成として、岩尾はあまりサイドとかに流れず中央で配球役となり、できるだけ守備面での負担を少なくする意味合いでも今の伊藤は欠かせなくなっているのではないだろうか。

攻撃面で今のレッズを語る上で大久保の存在に触れないわけにはいかない。
彼のドリブルからのカットインクロスやシュートは今やレッズ最大の武器となっている。
またその武器を活かす上でSB酒井の存在も欠かせない。
特に攻撃時は酒井のオーバーラップによって大久保により選択肢を与えることができ、シンプルではあるがDFに的を絞らせない攻撃を展開している。
そのサイド攻撃から最後はユンカーやリンセンといったフィニッシャーが待ち構えている。

鳥栖戦のアタッキングサイドが右サイド53%を記録したこと。それからこれまでトップ下起用が多かった小泉が左サイドで使われていることからも分かるように左で作って右で崩すが今のレッズの攻撃面での特徴となっている。

◎諸刃の剣

ここからはマリノスがどうするのが良いかを考えながら話を進めていく。
マリノスはおそらくいつも通り前からプレスをかけるだろう。
そうなったときにレッズがプレスを掻い潜るための方法は2つあると考えている。

・1つ目はGK西川のフィードを使った一つ飛ばし
・2つ目は岩尾がCB間に降りてサリー

2つ目に関してはレッズの今のシステム的にトップ下を置かないので岩尾が降りて来ると単純に中盤の引き出し役がいなくなってしまう。
仮にリンセンが降りてきて引き出そうとしてもDFが前向きでアタックできるため前進は難しくなる。

そうなるとレッズが多用するのは西川のフィードになると予想している。
そして僕が見た2試合でレッズが西川のフィードをかなり信頼しているのも伝わってきた。
というのも、西川がフィードする場面になるとチーム全体がフィードに備えて前掛かりにポジションを取る。
フィードが通ればいいのだが、これが通らなくて相手にボールが渡ったときにレッズ全体のバランスが悪くなりカウンターを受ける場面がいくつかあった。
僕が諸刃の剣と例えたのはまさにここだ。

西川のフィードを牽制し引っかけてレッズのバランスが崩れているところをショートカウンターでゴールを目指すのが展開としては理想だ。

そのためにマリノスとしてはプレスの掛け方、つまり西川に左足でフィードを蹴らせないことが重要となる。

フィードを警戒するとおそらく西川+2CB+岩尾の4人でプレス回避を図ると予想している。
鳥栖戦の先制点の起点となったロングフィードはまさに浦和のピルロの名に相応しい良質なボールだった。
マリノスとしてはここからの配球も抑えたいところ。
これもまたポイントとしては彼の右足を切ること。

今回のマリノス戦でも長いボールでシンプルに裏を狙ってくることも予想できるので、そのキッカーとしては彼が適任中の適任だ。

思い出したくないがアウェイのフロンターレ戦で最後家長に左足で蹴らせてしまったことで質の高いクロスを供給させてしまった教訓はここで活かすべきである。
これは右サイドの大久保にも同様のことが言える。

個々の特徴がハッキリしている分、それを発揮させないプレスの掛け方がチームとしても個人のところでも求められる一戦だ。

◆元気よく行こうぜトリコロールの勇者たち

泣いても笑っても残り2ゲーム。
まずは自力で優勝を決める位置にいること。
これが何より。

自分たち次第でどうにでもなるのだ。

僕は今回、レッズの話を中心にしてきた。
取り急ぎ書いたので文字だけになってしまったので読みにくくなっていたら大変申し訳ない。
そこは読みながらイメージを膨らませていただければと思う。

今、マリノスがどういう状態で何が起こっているのかは、我らの会長に分かりやすく説明していただいてるのでそちらをぜひ聴いていただきたい。

あくまで僕はちょい足しのスタンスなので…笑


勝ちきろう。
そしてやりきろう。

#元気よく行こうぜトリコロールの勇者たち



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