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「あと1センチの恋」;出来るだけ他者に伝わるように書く感想文⑳

「あと1センチの恋(原題:Love, Rosie)」(映画/2014)
 6歳からの幼馴染が、学生生活から社会人へと紆余曲折を経ながら成長する物語。何でも話せる幼馴染。初めてのデートも、キスも、セックスも、全て知っているbest friend。その関係性を失いたくない、違う関係に成りたくない、だから言葉にも行動にも出来ない。隣にいるって一番遠い。。


 泣くことは出来なかったけど、ちょっと見るのにはいい恋愛。違う性別の幼馴染がいない人も、痛いほど気持ちが分かるはず。


 最近幸せについてよく考える。まぁ就職活動のせい。
 誰かを思いながら生きていくことは可能なんだと思う。たとえそれが結ばれなくとも、生き永らえることは出来るんだと思う。でもよく分からないのが、その誰かと結ばれることなく日々を過ごすこと、あるいは結ばれることを願わずに日々を過ごすことを、生きたと呼べるのかどうか。
 この映画でも、主人公の女の子ロージーと男の子アレックスは互いに想いながら別の人と同棲し、結婚する。相手を想いながらも別の人と過ごす時間は、あまりにも灰色だった印象を受けてしまう。その期間は彼らは生きているのか。
 曲がりくねった人生を過ごすことはとっても楽しいと思う。僕がよく散歩をするのもそういう生き方が好きだから。だけど、曲がりくねることは誰かと結ばれるという目的地があるからなはず。目的地がなくただ歩くことは、それは寄り道でもなくただの前進。ちょっと変なことを考えながら見てしまった。

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