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「君がいたから、壊れた世界が輝いた」;出来るだけあなたに伝わるように書く感想文<62>

「君がいたから、壊れた世界が輝いた」(小説/2023)

 小桜菜々さんの小説。出だしの2章は、ネット上で公開されており、それをためしてから単行本を買うのもおすすめ。ただ、このお試しは横文字で書かれているため活字は縦と決める硬派な人には向いていないかも。ハードカバーの単行本が出ている。


 主人公は、高校2年生の楠木茉優。中学時代にそれまで仲が良かった友人からイジメをうけ、親友や友達そして恋人という存在を自分の中で定義できずにいる。そんな彼女はあることをきっかけに、高校へ通うことが難しくなる。その期間彼女は、おばの家に滞在することになった。茉優はそこで人生を振り返ると共に、自分と周りの人を自らのなかに作ってゆく。


 

 どっかで見たnoteで誰かがおすすめしてたから読んだ。そして、今はその人に感謝してる。面白かったから。
 中学生の時に読みたかった、たぶん周りの人間を見下せたから。
 高校生の時に読みたかった、僕だけじゃないって思えたから。
 大学生のときに読めてよかった、微笑みながら懐かしくなったから。
 そんな感じの感想を抱く。ぜひとも読んで、その時々に感じる感想を教えてほしい。



 思い出したこといくつか書く。

 高校生は庇護の対象だ。どうやら俺もそうだったみたい。
 話せと言われ、学べと言われ、帰って来いと言われる。
 この今となっては少し羨ましいと感じる景色が思い出される。

 加えて2つ目、いじめについて。
 正直、いじめをしたことはないと思っている。
 僕がちょうど小学生の頃に大津市のアレがあった。だから、直後の数年間、先生方が非常に神経質に変わっていく様子を生意気なガキとして記憶している。当時の感覚としては、いじめというのはやったら怒られるからやるべきではないという意識だったように思う。だから、やらなかったはず。。
 しかし、エキスごっことか言う謎の遊びにも嬉々として参加してたし、昼休みのサッカーに入れなかったという理由で生活指導室にも呼び出された。 他方でいじめられた経験もある。別に思い出したくない記憶ではないし、こんなチー牛をいじめるのも無理もないと、ここには書かない様々な折り合いを自分の中でつけている。許すも何もないと思っている。だからそいつと、今年の初めに居酒屋で鉢合わせた時には仲良く乾杯を交わしたしそれでいい。
 とにかくこれまで僕にいじめられたという人は名乗り出てほしい。誠心誠意、あなたの話を聞くし、言いたい放題思いの丈を叫んで欲しい。これはぼく個人の思いを満たすためだけの行いではあるし、偽善だともいえるよく分からないものだが。。


 そして自分を高く見積もる必要はないが、あまりにも低いのはナンセンスだ。自分を殺していいのは自分だけだが、そのタイミングは自分自身にゆだねられるべき。他人の介在は絶対になされるべきではない。
 そして親といえども完璧ではない、人生初心者だということを忘れずに生きて欲しい。


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