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2020ジュビロ磐田 第10節を終えての振り返り~データを交えて~


少し前にJ2リーグ全体に関してまとめてみました。まだの方はぜひ一読してみてください!今回はその続きというか何というか、「第10節を終えて~ジュビロ磐田編~」でございます。

ジュビロ磐田に関するデータをサクッとまとめてみました。お盆のお供にご覧いただければと思います!

※データについては、Football LabSoccer D.B.から基本的に目視確認で行っています。

今回のお題目は、
①成績
②スタッツ
③出場時間
の3本立てです!

J2リーグ全体についてのデータによる振り返りはこちら。



成績


まずはここまでのジュビロの成績について、前回昇格時の2015年と比較してみます。

2015年:勝ち点 22(7勝1分2敗) 18得点 7失点
2020年:勝ち点 17(5勝2分3敗) 13得点 11失点

5年前と比較して若干出遅れた感はありますが、まだまだ自動昇格の可能性が十分残されていることは『2020年 J2 第10節を終えて』でも述べている通りです。

ちなみに2015年の20節終了時点での成績は
勝ち点 39(5勝2分3敗) 33得点 21失点でした。

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過去5年 (2015~2019年)のデータ(下表)からも自動昇格したクラブは20節終了時点で35前後の勝ち点であることから、11~20節で勝ち点20くらいは獲得したいところですかね。

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対戦相手の順位を見てみると、これまで10節までに対戦した相手の平均順位が13位(①)であるのに対し、11~15節は12.2位(②)、16~20節は9.6位とこれまで以上に厳しい相手が待ち受けています。

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特に、現在上位にいる長崎、大宮、新潟とはいずれもアウェイゲームであり、ここまでアウェイでの勝率が25%の磐田にとっては正念場になりそうです。


スタッツ


リーグ平均と比較した今季のジュビロのスタッツをまとめてみました。
まずは得点に関するスタッツから。

得点スタッツ

*得点率 = 得点 / シュート数
 失点率 = 失点 / 被シュート数

基本的にはリーグ平均とそれほど変わらない結果となっています。被シュート数が若干少ないものの、被枠内シュート数がリーグ平均と同程度、失点率がリーグ平均よりも高いのは気になるところです。


続いてその他のスタッツ。

その他スタッツ

攻撃に関するスタッツは軒並みリーグ平均よりも高くなっています。
気になったのは、クロス数がリーグ2位にもかかわらずクロスからの得点が1点しかないこと(いつだったかの山本選手⇒ルキアン選手のゴール)。

クロス本数をクロスからの得点で割った値(クロスからの得点に必要なクロス本数)はリーグ2位でした。つまり、クロスによる得点効率がリーグで2番目に低いということです。


これは攻め込んでもなかなか得点が取れない現状を表している1つのデータだと思うのですが、それをより核心的に示しているのが勝敗とボール保持率を表したこちらのデータ。

勝敗と支配率

意図的にボール保持率の高い順に並べていますが、勝利した試合のほとんどはボール支配率が50%近くだったということです。


つまり今後の課題としては、ボールを持たせてくれる相手に対していかに得点を奪うかが焦点となりそうな気がします。10節の松本戦で大森選手のカットインから得点を奪えたことは、大森選手の存在の大きさを表していると思います。

また、先ほどの表にあるようにクロスは多く上げられているので、どういうボールを供給し、どういう入り方をするのかの整備が求められます。



出場時間


ここからは各ポジション (GK, DF, MF, FW)別で選手の出場時間をまとめます。※アディッショナルタイムの時間は含まれません。


GK

① 八田選手 720分 失点率 12%
㉛ 志村選手 180分 失点率 10%


開幕戦から八田選手が守護神としてゴールマウスを守ってきましたが、第9節からは志村選手がスタメンに。序列が変わったのか失点が続いていたためのお試しチェンジなのかは分かりませんが、今後の正GK争いは注目です。

DF

㉝ 藤田選手 724分
③ 大井選手 253分
㊹ 大武選手   53分
㉔ 小川選手 734分
⑬ 宮崎選手 487分
⑤ 櫻内選手 368分
㉘ 石田選手 165分
㉙ 舩木選手   45分

CBはなかなか新戦力組が序列に組み込むことができていません。MF登録の伊藤選手がCBとして攻守に大活躍するも、いつ引き抜気があってもおかしくないタレントなので、大井選手、藤田選手の他にもう1人は早めに目途をつけたいところです。

SBは小川選手が絶対的な戦力として君臨。その他宮崎選手、櫻内選手を中心にバランスよく出場機会を得ていると言ってよいのではないでしょうか。


MF

⑦ 上原選手 819分
⑮ 伊藤選手 817分
⑭ 松本選手 716分
⑧ 大森選手 606分
㉓ 山本選手 554分
⑩ 山田選手 511分
㉞ 針谷選手 208分
⑳ ルリーニャ選手 157分
㉖ 藤川選手 78分
㉚ 清田選手 45分

※伊藤選手が抜けていましたので修正しました。

MFは4枠あるわけですが、上原選手、松本選手、大森選手、山本選手、山田選手の5人を中心に回せています。山田選手が中央起用でも目途が立ちそうなのはよかったです。針谷選手も追いつかなければならない状況での重要なオプションとなっていると思います。

SHの選手層は少し気になるところです。負担も大きそうなポジションなので、サブメンバーの奮起に期待です!


FW

⑪ ルキアン選手 707分 5ゴール 
⑨ 小川選手         699分 3ゴール 
 ⑯ 中野選手          183分 2ゴール 
⑲ 三木選手           71分 0ゴール 


ルキアン選手が約1.5試合に1得点のペースでチーム得点王。小川選手にも待望の3点目が生まれ、ケチャップの蓋が外されました!中野選手は出場時間が短いながらも効率よく得点をゲット。

2015年シーズンはジェイが20得点、アダが17得点と大爆発でした。得点源が2人いたことが昇格するうえで大きかったかもしれません。今季もこの2人に負けないくらいの得点量産をFW陣には期待します!


スタメン時のチーム成績
(1/3以上の試合にスタメン出場している選手)


最後に各選手がスタメン出場した試合の成績です。僕個人が「へぇ~」と思う結果でしたのでご紹介したいと思います。

第1位 大森選手 平均勝ち点 2.38
第2位 宮崎選手 平均勝ち点 2.22
第3位 山田選手 平均勝ち点 1.94


大森選手は想像できたのですが、宮崎選手もこれだけ高い数字を示しているとなると、左サイドの宮崎-大森ラインが効いているということでしょうか。



終わりに


個人的な記録を兼ねていろいろなデータをまとめてみたわけですが、いかがだったでしょうか?最近はデータ集めばかりしておりますが、データで何かを語りたいというよりもシーズン通しての過程を見ていくうえでの記録として残しておきたいなという思いでまとめてみました。

2020シーズンも早いもので1/4が終わろうとしていますね。今季はレビューを書く回数が減ってしまいましたが、これまでとは変わった形式のプレビューや毎試合後に恒例となりつつある(?)MVP投票企画を行ってきました。

スタジアムにはまだしばらく行けそうになくもどかしい日々が続きますが、レビューやらいろいろなまとめを書いてくださっているジュビロサポが今季から増えている気がして、僕個人は楽しくシーズンを過ごせています(今まで気づいていなかっただけ?)!

今後ともよろしくお願いします!